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中国と東南アジアのラオスを結ぶ高速鉄道がラオスの建国記念日にあたる2日に完成しました。

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この高速鉄道は中国の巨大経済圏構想「一帯一路」の一環で建設されました。車両は中国製で、中国の雲南省昆明市から中国国境のボーテン、そしてラオスの首都ビエンチャンまでの約1000キロを結んでいます。

ラオスにとって初めての本格的な鉄道であり、車での移動と比較して大幅な時間削減になるため、市民は歓迎しています。

3日付日本経済新聞によると、ラオス区間の総工費は約60億ドル(約6780億円)。そのうち約7割を中国が、残りをラオスが負担しています。ラオスは、建設費の大半を中国の政府系金融機関から借り入れています。

債務の返済が滞れば、中国に権益譲渡を迫られる「債務の罠」に陥る可能性があると、強く懸念されています。

アメリカ政府は昨年、「一帯一路」に対抗し、主要7カ国が参加するグローバルインフラ構想「よりよい世界再建」を発表しており、EU欧州委員会も今年12月1日、域外のインフラ整備を支援するための約38兆円規模の投資計画「グローバル・ゲートウェイ」を発表しています。

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