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環境問題に対する取り組みの一環として、各国は温室効果ガスの排出が少ない天然ガスへの依存を増やしています。また新型コロナウィルスの感染拡大の影響で、世界的に天然ガス不足になっていると、米メディア「ブルームバーグ」がこのほど報じました。

《詳細》

ロシアやノルウェーなどの天然ガス生産国は、コロナの感染拡大を受けて天然ガスの輸出を制限しています。

そのため、ヨーロッパが保有する天然ガスの貯蔵量は近年に例を見ないほど減少。ヨーロッパにおける天然ガスの価格は、1年間で5倍近く急騰し、記録的な高値を付けました。

その結果、天然ガスをエネルギーとして使用している産業全体に影響が及び始めています。ブルームバーグの報道によると、セラミックやガラス、セメント製造といった第2次産業が影響を受けているほか、肥料生産者が生産量の削減を余儀なくされています。イギリスのいくつかの食品製造業者は廃業に追い込まれており、この状況が続けば、世界的な食糧価格の高騰もあり得ると予想されています。

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