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防衛省は25日、自衛隊がイギリス最新鋭空母「クイーン・エリザベス」を中心とする空母打撃群やアメリカ軍、オランダ軍との共同訓練をしたと公表しました。

《詳細》

4カ国による訓練は24日に沖縄南方の海空域で行われました。航空自衛隊のF15戦闘機はクイーン・エリザベスから飛び立ったF35Bやアメリカの戦闘機などと共に飛行し、海上自衛隊の護衛艦「いせ」が米英両軍の艦艇と陣形を組んで航行するなど、共同作戦を想定した訓練を展開しました。

この訓練には、太平洋周辺地域での欧州各国との連携を強化して海洋進出を強める中国をけん制する狙いがあるとみられます。

日本近海においても、中国軍の動きが活発化しています。22日には対馬の南西約105kmの海域で中国海軍のミサイル駆逐艦2隻、補給艦1隻が確認されました。その後、艦艇は対馬海峡を通って日本海を北上し、24日に北海道の奥尻島の南西約200kmでもう1隻の情報収集艦を伴って再び確認され、宗谷海峡を東進しました。

25日には、中国軍の計3機の無人偵察機が領空侵犯はしなかったものの、沖縄本島と宮古島間の空域を飛行したため、航空自衛隊の戦闘機が緊急発進する事態となりました。航空自衛隊の緊急発進が公表されるのは、2018年4月以来です。

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