6月12日、上野動物園のジャイアントパンダ・香香(シャンシャン)が4歳になった。園によると、今月5日時点で体重が91.2キロとなり、健康に成長しているという。

再度の緊急事態宣言により、休園が続いた上野動物園だが、6月4日より再開園。入場には事前予約が必要であるため、誕生日を迎えた香香らをひと目見ようと、12日の予約は受付開始後すぐにいっぱいとなった。

さらに、香香の母である15歳の真真(シンシン)に妊娠の可能性があると、6月4日、同園が発表。父親は香香の父親にあたる力力(リーリー)で、香香が"お姉さん"になる可能性が浮上している。

この報を受け、同日、株式市場は上野に本店を置くレストランなど、いわゆる「パンダ銘柄」の株価が上昇。コロナ禍でも変わらないパンダの人気と、期待の高さをうかがわせた。

香香は中国で繁殖に回される?

香香は2020年末に中国に返還される予定だったが、新型コロナウィルスの影響で中国のスタッフが来日できないことから、今年5月まで期限を延長。さらに今年12月末まで延長されたが、今回が日本で迎える最後の誕生日となるという説が有力だ。

中国は世界中にパンダを「貸し出して」おり、香香のみならず、両親である真真、力力も全て「中国籍」。貸し出し中のペアから生まれた子供は、通常なら生後24カ月で中国に返すことになっている。香香は東京オリンピックやコロナ禍などを理由に、例外的に、4歳を日本で迎えることができた。

パンダのメスは3歳半から4歳半で繁殖可能になるとされる。中国は「繁殖させたパンダを自然に還す」という取り組みを進めているため、香香も帰国後は繁殖が試みられる可能性が高い。

中国はパンダを絶滅から守ろうとする姿勢を見せる一方、政治利用していることも忘れてはならない。先の大戦の最中、国民党政権が日中戦争にアメリカから協力を得ようと、パンダを贈呈したのが「パンダ外交」の始まりだとされる。

「いつでも、帰っておいで」

1972年、初めてやってきたパンダの康康(カンカン)と蘭蘭(ランラン)に日本中が熱狂したが、二頭は日中国交正常化を記念して贈呈されたものだった。その後もODAに対する謝意などとして、パンダが贈呈されている。

2011年、東日本大震災で被災した子供たちを勇気づけようと、パンダレンタルをめぐる交渉が行われたが、翌年、尖閣諸島の国有化に中国側が反発し、幻に終わっている。世界中でこのような例は枚挙に暇がない。

そもそも、パンダは中国共産党が占領し、人権弾圧を繰り返しているチベット原産の生物であるという説も有力だ。

さまざまな政治・外交問題に翻弄され続けながらも、世界中で愛され続けるパンダ。日本で生まれ、日本の気候で日本語を聞きながら育ち、日本人に愛される大和撫子・香香。来年の誕生日は日本で迎えられないかもしれない香香だが、中国でつらい思いをするなら、「いつでも、帰っておいで」と伝えたい。

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〔歌〕大澤美也子 〔編曲〕水澤有一
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