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米インド太平洋調整官カート・キャンベル氏は4日、中国が台湾を攻撃した際、アメリカが台湾を守るよう明確化すべきという声が高まっていることについて、「そのように戦略を明確にすることには、いくつかの大きなマイナス面があると考える」「誰にも予測できない方法で世界経済を根本的に破壊するだろう」などと述べ、否定的な考えを示しました。

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これまでアメリカの台湾政策は、アメリカが台湾に武器を提供できるものの、防衛するか否かについては明言しないという「戦略的曖昧さ」をとってきました。キャンベル氏の発言は、この政策を踏襲することを意味しており、台湾をレッドライン(越えてはならない一線)に位置付ける気はない模様です。

3月上旬には、米インド太平洋軍のデビッドソン司令官(当時)が、中国が今後6年以内に台湾を侵攻する可能性があるとして、戦略的曖昧さを見直すべきと問題提起していました。これに同調する動きは米議会にも広がりつつあるため、キャンベル氏はこれをけん制した形です。

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