2021年5月号記事

台湾・尖閣が危ない!

今年、中国共産党創立100周年を迎える中国は、
「コロナ戦争」に乗じて、アメリカから覇権を奪う動きを本格化させるだろう。
その魔の手は、すぐ近くにまで迫っている。

(編集部 山本慧、竹内光風/海外取材 長華子、片岡眞有子)


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台湾・尖閣は日本の「核心的利益」である - 台湾・尖閣が危ない! - Part 3


台湾・尖閣は日本の「核心的利益」である

日本は「武士道の国」として、アジアの危機に立ち向かわなければならない。

なぜ日本は、台湾を守らなければならないのか─。世界正義の観点から見て、三つの理由がある。

第一に、そもそも「この戦いは民主主義vs.全体主義」である。この一戦に敗れれば、独裁国家が世界に跋扈するのを許すことになり、全世界を不幸に陥れかねない。

第二に、「日本は台湾を見殺しにしてはならない」。大川総裁は2019年3月の台北での講演会において、「日本は二度と台湾を見捨てることはない」と宣言した(*1)。

台湾がウイグル化して人々が塗炭の苦しみを味わうことを、日本は決して座視してはならない。

第三に、「台湾の喪失は即、日本のシーレーンの遮断となり、日本は国家存亡の危機に直面する」。今日の台湾の運命は明日の日本の運命となる。その意味で、日台は運命共同体なのである。

(*1)『愛は憎しみを超えて』(大川隆法著、幸福の科学出版)。


台湾と国交回復を

台湾防衛で日本が実現すべきことは、「台湾との国交回復」だろう。その第一歩として、「日台関係基本法」を制定し、日本と国交関係がない台湾と正当な交流ができる法的根拠を定めてもよい。

中国は、「一つの中国論」(*2)を盾に強硬に反対するだろうが、それは一方的な主張に過ぎない。国際法上、台湾は立派な独立国であり、日本政府の自主規制以外に、台湾との公的関係の発展を妨げるものは何もない。

(*2)中国大陸と台湾を含めた一つの国家のこと。中国はこれを根拠に、台湾支配の正当化を図っている。

台湾・尖閣は日本の「核心的利益」である_02

 

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