2021年4月号記事

草津よいとこ、コロナも"祓う"

コロナにも、他の病気にも、疲労にも効く。
「お祓いの湯」とも言える群馬県・草津湯の5つの魅力に迫る。


1.コロナを90%不活化

草津の湯畑源泉から湧くお湯に、新型コロナウィルスの感染力を無くす「不活化」効果があることが分かった(*1)。

草津町が群馬大学発のベンチャー企業「グッドアイ」に調査を依頼したところ、感染力が90%以上なくなることが判明。草津の他の源泉にも同じ効果がある可能性が高く、引き続き調査が行われるという。

草津温泉は、世界的に見ても並外れた「殺菌作用」があることで有名だ。

主な理由は、強い酸性を持つ硫黄成分。釘であろうが1円玉であろうが、10日前後つけておけば消えてなくなる。

これに、たいていのウィルスはかなわない。コロナウィルスは、レモン汁(pH2)並みの強い酸性である草津湯に触れれば、表面の膜がたちまち溶けてしまうのだ(*2)。

草津湯の中は、塩素消毒などしなくても、常に無菌状態が保たれているという。

酸性の源泉というのは、世界中探してもほとんどない。明治時代に訪日したお雇い外国人が、あまりに珍しく良質な源泉に驚き、「世界一級の保養地」として世界に紹介した。

草津湯は、日本が誇る希少資源だ。

(*1)1月28日付上毛新聞
(*2)新型コロナウィルスはpH3~10の範囲で安定するが、それより強い酸・アルカリ溶液には弱いとされる。

草津湯の主な効能

神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節の強張り、打ち身、挫き、慢性消化器病、痔疾、冷え性、病後回復、疲労回復、健康増進、慢性皮膚病、動脈硬化症、切り傷、火傷、虚弱児童、慢性婦人病、糖尿病・高血圧症など。美肌にも効果的とされる。