《ニュース》

法務省が24日に公表した令和2年版犯罪白書によると、昨年1年間の児童虐待の検挙件数は前年比49.9%増の1972件、検挙人数は前年比42.6%増の2024人で、いずれも統計開始以降最多だったことが分かりました。

《詳細》

白書によれば、児童相談所への児童虐待に関する相談対応件数は近年、一貫して増加しており、2018年度は前年度比19.5%増の15万9838件。児童虐待に係る事件(犯罪として検挙された事件)の検挙件数および検挙人員は15年以降、大きく増加しています。

罪名別では、傷害や暴行が顕著に増えています。被害者と加害者の関係別では、「父親等の割合」が総数として71.5%と高く、殺人と保護責任者遺棄では「母親等の割合」がそれぞれ78%、68.8%と高いことも明らかになりました。

近年は虐待による幼い子供の死亡事件が相次いだことから、法務省の担当者は「発生件数が増加したというより、社会の耳目を集める事件が相次ぎ、通報に至るケースが増えたのではないか」と話しています。

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