アメリカで連邦政府債務上限引き上げを巡って、民主・共和両党が対立している。11日付ウォール・ストリート・ジャーナルで報じている。

アメリカの政府債務の法定上限は約14.3兆ドルであり、債務がこの金額に達すると国債を発行できなくなる。アメリカの財政赤字は今年1.5兆円に達すると予想され、債務上限を引き上げない限り、債務不履行に陥ると言われる。

共和党は、民主党が長期にわたる歳出削減を受け入れれば、債務上限の引き上げに応じるとしている。

両党は8日に、11年度予算を巡って合意し、政府機関閉鎖を回避したばかりだった。今後は債務上限の引き上げが大きな争点となる。

議論の中心は歳出の削減と、富裕層向けの減税による歳入の増加だが、増税案が出てこないところ、いかにもアメリカらしい。この点は同じく財政赤字に苦しむ日本も見習いたいところだ。(村)

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