写真:AFP/アフロ

2019年5月号記事

国造りプロジェクト Vol.06

「平成後」の大戦略

「失われた30年」を逆転する

5月の改元をもって、平成の幕が閉じる。

次の時代を繁栄させるには、何が必要か。

「失われた30年」の失敗から学び、これからの約30年に向けた発展ビジョンを示したい。

(編集部 山本慧、長華子、山本泉、片岡眞有子)


contents


3 大減税で「異次元成長」

平成の30年間は消費税とともにあった。

もし消費税を減税すれば、次の時代ではどんな未来が開けるのか。

「財政再建するには消費増税しかない」

そんな"消費税信仰"が貫かれた30年が平成だった。

消費税は平成元(1989)年に導入され、97年に3%から5%へと引き上げられた。そして2014年に8%に引き上げられ、今年10月には10%まで増税する予定だ。

しかし、財政再建を目指したはずの消費増税が、結局は政府も国民も貧しくした。

次ページからのポイント

消費税は日本人に合わない

財務省が増税したい訳