かつて、これほどフィリピンの大統領に世界が注目することがあったでしょうか。ロドリゴ・ドゥテルテ大統領は、「過激な反米発言」と「超法規的な殺人による麻薬撲滅政策」で、世界から"要注意人物"とみなされています。

過激発言を連発するドゥテルテ氏は「フィリピンのトランプ」と呼ばれていますが、改めて、その発言について分析してみましょう。

「(オバマ米大統領に対し)お前は地獄へ行け」「私の在任中にアメリカと縁を切るかもしれない」「アメリカよ、もしお前らがフィリピンに武器を売らないのなら俺はロシアに行く」「俺は主権国家の大統領だ。もうフィリピンは植民地じゃない」……アメリカへの敵意むき出しです。