七海ひろこ候補(右)と手塚安珠さん(左)

31日に投開票を迎える東京都都知事選で、美人候補として話題になっている七海ひろこ候補。そんな彼女に、現役女子大生・手塚安珠さんが突撃。七海氏の掲げる政策に、素朴な疑問をぶつけてみた。

七海氏は「東京No.1宣言」と称して3つの約束を掲げている。本記事でテーマとなるのが、その一つ目「経済的にも、精神的にも、世界一リッチな都市・東京を実現します!」。

具体的には、「固定資産税の減免、特区を活用した法人税の軽減を進め、東京でビジネスをしやすい環境をつくる。相続税の廃止、「消費税5%特区」実現に向けて、国に働きかける」というものだ。

この政策について、手塚さんの疑問とは?

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――私は、七海候補が掲げられている「減税特区」により、世界中から企業が誘致されたり、新たなビジネスが生まれるというヴィジョンに、若い世代として夢を感じます。
一方で、大胆な減税をするとなると、「その財源はどう確保するのか」という疑問も出て参ります。減税というのは、実際のところ現実味があるのでしょうか。

「金は天下の回りもの」

七海: ご心配ごもっともです。

「税収を増やしたいから増税をかける」というのは、一見正しいように見えます。

だけど、そうじゃないんです。私は「カネは天下の回りもの」という言葉をとても大事にしています。この経済原則を考えると、「世の中を回転するお金の量を増やすことで、最終的に政府のお財布にも、お金が回ってくる」と考えるべきなんです。

でも、高い税率というのは、回ろうとしているお金に、一気にブレーキをかけてしまうんですね。

失われた20年の要因は税金

七海: それがこの20年間、日本が経済停滞している理由でもあります。

DAIGOさんのおじいさんの竹下登・元首相が3%の消費税を導入して、橋本龍太郎・元首相が税率を5%上げました。その頃から日本経済は、GDP500兆円前後でずっと停滞していています。

でも世界を見てください。その間、アメリカのGDPは3倍になりました。主要な先進国は右肩上がりで成長しています。中国などの新興国はもっと激しく成長しています。

日本人は「世界で一番勤勉だ」と言われているのにも関わらず、なぜ経済規模が大きくならないのか。それはやはり「政府の増税によって、お金が回らなくなっている」という現実があるからなんです。

その結果、税収も減ってしまっています。だから、「金は天下の回りもの」という言葉の通り、経済循環を起こすことで、税収も自然と増えてくるんです。

消費税に備え企業は投資できない

七海: もちろん、「経済循環が起きて、税収が入るまでに何年間かかかるんじゃないか」というお声も頂きます。減税してから企業が利益を出すまでには、インターバルかかるのは確かです。

それで、「1000兆円も借金がある」「国民一人あたり800万円の借金がある」といった話を聞くと、「減税する猶予なんてあるのか」と思いますよね。

でも実は、政府にお金を貸しているのはほとんどが日本人なんです。国民には1700兆円もの個人金融資産があるんですね。だから、海外からお金を借りていたギリシャのようなことにはなりません。

だから、「何が何でもすぐに財政再建しないといけない」わけではありません。それよりも、長期的な視野で、「国を富ませる」という根本課題に取り組むべきなんですね。

消費税10%による消費の冷え込みに備えて、各企業は設備投資を控えています。どんどん収縮しているので、減税で民間パワーを解放する必要があります。

※(2)へ続く

【関連サイト】

七海ひろこ公式サイト

http://nanami-hiroko.net/

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