内科医、漢方医であり自ら「キチガイ医」と名乗る医師、内海聡氏のフェイスブック上での障害に関する発言が問題になっている。

内海氏は、「障害の子どもさんが生まれるというのは、いかに産む前妊娠前に両親が食と生活が乱れているかの証、それは一生かけて反省しなければなりません。」と発言した。

これに対し、ツイッターなどで、

「一生反省すべきなんて、ひどすぎる」

「障害を持って生まれてくるのは、全て親のせいですか?」

「障害児の親は、それでなくても自分を責めています」

などと非難の声が殺到した。

これらの批判に対しても、内海氏は「障害者の親は一生反省してもらってけっこう」などとフェイスブック上で反論している。

しかし、障害の原因を「食と生活」という物質的なものだけに求める内海氏の主張はあまりに極端だ。

人間はこの世とあの世を転生輪廻し、この世に生まれて魂修行をしている存在だ。今世、障害を持って生まれてくることは、生まれる前に子供自身が立てた人生計画であることが多い。

障害を持って生まれる理由には大きく2つある。一つは、障害を持って生きることで、過去の人生のカルマを消すためだ。大川隆法・幸福の科学グループ総裁は、「特別な障害や特別な病気、難病・奇病と言われるようなものが何かある場合には、カルマの問題と見て、ほぼ間違いありません」と説明する(『じょうずな個性の伸ばし方』)。

例えば、過去世で武士をしていて、刀で人の腕を切り落とした経験がある場合、どこかの転生で手に障害が出ることがある。一度、そのような障害を経験することで、過去の罪の意識を打ち消すことができるのだ。

もう一つは、他の人々に「健康であることの感謝」を思い出させる奉仕行をするためだ。人間は、様々な悩みを抱える一方で、五体満足であることへの「感謝の思い」を忘れがちだ。また、障害のある人に接することで、弱い立場にある人を助けようという「愛の思い」も思い出すことができる。その意味で、障害のある人は「感謝」や「愛」の思いを教える教師役でもあり、「菩薩行」をしていると言える。

その意味では、本当に反省が必要なのは、この世の肉体としてしか人間を見ることができず、人間の本質や人生の意味を見出せないことにあるだろう。どんな人にも、使命がある。障害を持って生まれた子に対しても、「人々に愛の思いを思い出させる天使役として生まれてくれた」という見方をすることで、自分や誰かを責めるのではなく、積極的で前向きな人生を送ることができるだろう。(泉)

【関連書籍】

幸福の科学出版 『じょうずな個性の伸ばし方』 大川隆法著

https://www.irhpress.co.jp/products/detail.php?product_id=6

幸福の科学出版 『ヘレン・ケラーの幸福論』 大川隆法著

https://www.irhpress.co.jp/products/detail.php?product_id=1342

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