街頭で演説をする釈量子党首(左)と七海ひろこ広報本部長(写真は2日の、東京・渋谷での街宣の様子)。

「令和」時代の幕が上がった。

祝賀ムードとゴールデン・ウィークが重なる日本では、全国の観光地やレジャー施設に多くの人々が訪れ、穏やかな時間が流れている。

しかし、アジアや世界の情勢に目を向けると、中国の軍事拡張、北朝鮮の核問題など、日本を取り巻く状況は極めて厳しい。日本人が平和を愛していても、他国の指導者が同じ気持ちを持っているとは思わない方がいいだろう。

宗教政党の幸福実現党(釈量子党首)は、憲法記念日の3日、各地で街頭演説を実施。次のように訴えた。

「憲法前文が示す、他国民の善意に自国民の安全と生存をゆだねる『空想的平和主義』に浸り続ければ、国家存立は危うくなります」

「国会では、憲法の改正に前向きな勢力が衆参両院で国会発議に必要な数に達しているにもかかわらず、改正議論が遅々として進んでいない。幸福実現党は、真の主権国家としての新生を図るべく、憲法改正に向けて、全力を尽くす決意です」

以下は、3日に同党が発表した「憲法記念日にあたって」と題した声明の全文。

憲法記念日にあたって(党声明)

令和元年5月3日

本日、憲法記念日を迎えました。日本国憲法の施行から72年、中国の覇権主義・拡張主義や北朝鮮問題など、日本を取り巻く情勢が激変するなか、改憲や国防強化は待ったなしの状況に置かれています。

憲法前文が示すような、他国民の善意に自国民の安全と生存をゆだねる「空想的平和主義」に浸り続ければ、国家存立は危うくなるばかりです。

国民の生命・安全・財産を守り抜くには、日米同盟を強固なものとしながらも、「自分の国は自分で守る」体制構築を早急に図る必要があります。国防の手足を縛る憲法9条の改正を急ぐとともに、国防費の倍増や防衛装備強化などに取り組むべきです。

憲法は国のかたちを規定する最高法規です。「令和」に突入した今、占領下で制定された現行憲法を日本人自らの手で憲法を創り直すことで、「戦後」に終止符を打ち、真の独立国家としての体制を整備すべきです。憲法9条のほか、予算の単年度制の見直しを行うなど、新しい時代に即した国家体制の実現に向けて政策論争を行うべきと考えます。

また、現行の政教分離規定については、政治が宗教を弾圧しないために設けられた規定であって、宗教が政治に参加してはいけないという規定ではありません。しかし、それが宗教政党の政治活動の参画に関して誤解を招いているのも事実であり、その曖昧さをなくすため、見直しが必要と考えます。

翻って国会では、憲法の改正に前向きな勢力が衆参両院で国会発議に必要な数に達しているとされているにもかかわらず、改正議論が遅々として進んでいません。幸福実現党は、真の主権国家としての新生を図るべく、憲法改正に向けて、全力を尽くす決意です。

【関連記事】

2019年4月22日付本欄 統一地方選 幸福実現党の当選者が続々

https://the-liberty.com/article/15652/

2019年4月22日付本欄 統一地方選、幸福党19人当選で地方議員35人に 議員の女性比率7割超で最多

https://the-liberty.com/article/15654/

2019年6月号 幸福実現党10周年 -「減税」を一貫して訴え続けた10年間

https://the-liberty.com/article/15676/

2015年12月8日付本欄 ユネスコ「南京」登録の決定打は「日本政府が認めているから」 歴史学者の藤岡氏、幸福党の釈党首が会見

https://the-liberty.com/article/10592/