【そもそも解説】「大きな政府」「小さな政府」って何?
2015.01.06
自民党が先の衆院選で圧勝。2017年4月からは、消費税率が10%になります。本欄でも、政府が税金を上げることに対して、「大きな政府はよくない」と批判してきましたが、そもそも「大きな政府」「小さな政府」とはどういう意味でしょう。それぞれのメリット、デメリットを比べながら、考えていきます。
大きな政府は、国民が楽できる?
まず、「大きな政府」とは、国民のさまざまな活動に介入する政府のことを言います。例えば、何か新しい建物をつくるときに、さまざまな規制を設けて自由な経済活動を阻んだり、「大学とはこういうものでなければいけない」などと許認可を増やして、政府の役割を大きくしていきます。
もちろん、集めた税金を使って、高齢者や病気の人々の福祉環境を充実させたりもします。しかし、多くの人々にお金をばら撒くためには、その分、多くの税金を、国民から集めなければいけません。
その結果、市場の自由競争が失われたり、民間企業や個人商店などの活力が奪われたりします。国民は「どうせ政府が面倒を見てくれるのなら、なるべく働かず、楽をしよう」と考えるようになります。
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