世界の石炭使用は25年に過去最大に、半分以上は中国 ─ 国家の生き残りに大打撃になる「脱炭素」の撤回を
2026.08.15
《ニュース》
イギリスの「エネルギー研究所」がこのほど発行した統計で、2025年の世界の石炭使用量が過去最大となり、中国が5割以上を占めていることが分かりました。「脱石炭」に逆行して、中国では石炭火力発電所の建設や大型炭鉱の開発が猛烈な勢いで進んでいます。
《詳細》
石炭は、石炭火力発電の燃料になり、製鉄やセメント製造にも利用されるなど、工業生産において重要な資源の一つです。しかし、利用する際の二酸化炭素排出量が多いため、地球温暖化の原因となるとして、国際的な「脱炭素」の動きの中では、液化天然ガス(LNG)など二酸化炭素排出量が少ない他の燃料への置き換えが推進されています。
そうした中、世界における石炭使用の83.2%はアジアが占めており、中国だけで55.6%に達します。中国は再生可能エネルギーの導入を急速に進めているとはいえ、発電における再エネの割合は2割程度で、石炭火力がいまだに約5割を占めています。石炭火力発電所の新設は世界一活発で、25年に稼働させた石炭火力発電所の合計出力は、2位のインドで、過去10年に新稼動した合計を上回るほどです。
中国は炭鉱開発に力を入れており、国家発展改革委員会と国家エネルギー局は8月10日、2030年までの間に、山東省や陝西省、内モンゴル、新疆ウイグル自治区などを石炭の供給保証拠点で石炭総生産の80%以上を賄うため、大型で近代化された炭鉱の整備を進める計画を発表。「エネルギー安全保障の源としての石炭の役割をさらに強化」するとしています。
中国における石炭の生産量は25年、前年比1.7%増で世界全体の52.4%を占め、輸入量は前年比で10%以上減少。国内生産を増やして輸入を抑え、エネルギーの自給を薦めています。
《どう見るか》
「自由・民主・信仰」のために活躍する世界の識者への取材や、YouTube番組「未来編集」の配信を通じ、「自由の創設」のための報道を行っていきたいと考えています。
「ザ・リバティWeb」協賛金のご案内
YouTubeチャンネル「未来編集」最新動画