イギリスで香港民主活動家に対する中国のスパイ活動が暴露され、初の有罪判決 ─ 中国の人権弾圧に立ち向かうため、日本はスパイ防止法を急げ
2026.05.08
《ニュース》
イギリス・ロンドンの刑事法院は7日、香港から亡命した民主活動家の監視を行っていた中国人スパイ二人に有罪判決を下しました。スパイ活動の関連での有罪判決は英国史上初であり、中国による香港人活動家に対するスパイ行為が白日の下に晒されました。
《詳細》
有罪となったのは中国とイギリスの二重国籍の男二人です。一人はロンドンにある香港経済貿易代表処(HKETO)の幹部であり、元香港警察の警司(区域の指揮官クラス)だった袁松彪(65)被告。もう一人は、元英国境警備隊員の衛志樑(リョウ)(40)被告です。量刑は後日言い渡されますが、最大で禁固14年が科せられる見込みです。
両被告は香港政府ならびに中国の意を受け、2023年12月から、イギリスに亡命した香港の民主活動家らの居住地や自家用車の車種、SNSへの書き込みなどを調査していました。
監視対象には香港政府から100万香港ドル(約2千万円)の懸賞金を掛けられているネイサン・ロー(羅冠聡)氏や、フィン・ラウ氏、クリストファー・マン氏らが含まれていました。
両被告は、2024年5月にイギリス在住の香港民主活動家の住居に侵入しようとしたとして、逮捕・起訴されました。。二人と共に逮捕された英内務省の元職員は、保釈中にロンドン近郊の公園で死亡しているのが見つかっています。
また、衛被告は国境警備隊員だった当時、内務省のコンピューターシステムに不正アクセスしており、活動家らの個人情報や入出国の履歴を調べ、それらの情報をHKETO幹部の袁被告を通じて香港当局に流したとみられています。
中国政府の海外の出先機関であるHKETOは、表向きは商業促進を目的としていますが、香港の民主活動家らは長年、「中国のスパイ活動の拠点」であると警告してきました。英検察庁は7日、「(HKETOは)『ゴキブリ』と呼んでいた、イギリス在住の反体制派」を追跡するキャンペーンを組織し、資金提供していたと発表。民主活動家らの主張が正しかったことが証明された形です。
ダン・ジャービス英安全保障担当閣外相は判決を受け、中国によるスパイ活動は「わが国の主権侵害であり決して認めない」とし、中国の駐英大使を召喚して厳重に抗議するとしています。
《どう見るか》
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