「日本には抑止力としての核装備が必要だ」 米軍事アナリスト・コー博士インタビュー(前編)

2017.11.01

米軍事アナリスト

アンダース・コー

プロフィール

(Anders Corr) 国際政治のリスク分析の専門家。政府や企業などにコンサルティングを行うコー・アナリティクス株式会社代表。「ジャーナル・オブ・ポリティカル・リスク」を発行。イェール大学で国際関係の学士・修士号、ハーバード大学で国際関係学の博士号を修得。コー氏の論考は、ブルームバーグ、フィナンシャル・タイムズ、ニューヨーク・タイムズなど、数々のメディアで取り上げられている。

国際政治、特にアジア情勢を戦略的に分析し、政府や企業などにコンサルティングを行っている米軍事アナリスト、アンダース・コー博士。このほど、緊迫する北朝鮮情勢に直面する日本が取るべき防衛体制について、本誌のインタビューに応じた。今回は、その前編。(聞き手 西幡哲)

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日本には核装備が必要だ

――今年の1月、あなたはフォーブス誌で、「日本のように、全体主義国家の脅威に囲まれた国には核装備が必要だ」と述べました。その後、北朝鮮の核・ミサイル開発問題に関連するさまざまな出来事が起きましたが、現在はどのように考えていますか?

アンダース・コー氏(以下、コー)  最近の北朝鮮による核・ミサイル実験は、日本の核装備保有の必要性をいっそう際立たせていると思います。北朝鮮は自発的に、もしくは同胞の中国やロシアの助けもあり、身勝手な行動をとっています。

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