「週刊新潮」7月30日号(23日発売)が、科学哲学者なる高橋昌一郎・國學院大学教授の連載コラム「反オカルト論」で、大川隆法・幸福の科学総裁の霊言を中傷する記事を掲載した。この趣旨の記事は6週連続となった。

幸福の科学の信仰は現在、世界1000万人超に広がっている。その本尊であるエル・カンターレ(大川隆法総裁)を傷つけ、多くの人々の信仰を冒涜し続ける罪は極めて重い。

高橋氏は、三部作と呼ばれる著作『理性の限界』『知性の限界』『感性の限界』を上梓してきたが、嘘や悪口を「言論の自由」とはき違えた週刊誌と組んで、自分の理性・知性・感性の限界を、世界の限界と決めつける態度は、学者として失格だ。今すぐ、自らの限界を認め、筆を置くべきである。

霊言は「あの世」の存在を証明しようとしている

高橋氏はこれまでのコラムで、STAP細胞の研究者・小保方晴子氏の守護霊を中心に霊言を揶揄。30日号では、北川景子、綾瀬はるか、唐沢寿明など芸能人の守護霊霊言について、「彼らの人気に便乗しているのではないかという批判がネットに噴出しています」と、ネット上の意見を紹介する卑怯な形で批判を展開する。

過去の多くの宗教は、「あの世」「霊魂」「生まれ変わり(転生輪廻)」など、目に見えないものの存在を証明しようとしてきた。大川総裁はこうしたものに明確な答えを出すべく、これまでに数多くの霊言を繰り返し、それを収録したものを350冊以上の霊言集として発刊している。

霊人の中には方便を使ったり、ごまかしたりする者もいる。そのため、複数の霊人の意見を照合し、"三角測量"しながら、霊的世界の真相を確認している。これは、ある意味で「科学的証明」である。

神道系の國學院大学に信仰を踏みにじる教授がいていいのか

宗教に対する浅薄な知識しか持ち合わせていない高橋氏のために、改めて解説しておくが、世界に広がるキリスト教、イスラム教も「霊言宗教」である。イエスは「天の父が自らのもとにやって来て、この言葉を語っている」という趣旨のことを何度も述べている。ムハンマドには、アッラー(神)の言葉を通信役の大天使ジブリールが取り次いだ。その内容が聖典『コーラン』である。

また、高橋氏が所属する國學院大学は、神道系なのであえて付け加えるが、『古事記』や『日本書紀』には霊示が多く含まれており、日本の政治も長らく、神示や詔によってその方向性を決めてきた。

そうした歴史を知らないためか、高橋氏はコラムで、「アラーやムハンマドの『霊言集』を見たら、冒涜と激怒するイスラム教徒もいるかもしれない」と書く。自ら霊言を中傷しておきながら、霊言宗教であるイスラム教の側にいるかのような物言いは、もはや滑稽でしかない。

そもそも國學院大学は神道を研究する「皇典講究所」が母体であり、「宗教的文化的寛容性と謙虚さ、すなわち『神道精神』を建学の精神とする」「神社神道に対する信仰心と神社奉仕の精神を養うための『神職養成機関』として、神社界に重要な位置を占めています」と謳っている。このような大学に、平気で他者の信仰を踏みにじる教授がいることが許されるのか。

高橋氏の授業を受けたことのある現役の同大の学生は、「他の先生と比べて口が悪く、飲み会にいそうなおじさん」と印象を語る。難解な科学哲学の話を面白おかしく話すため、一部の学生には人気があるという声も聞くが、「善か、悪か」や「真実か、否か」を提示できないのであれば、単に面白ければいい、売れればいいという、どこかの週刊誌と同じレベルだ。

日本や世界に大きな影響を与える大川総裁の霊言

大川総裁の霊言を振り返ると、日本や世界に与えてきた影響の大きさに驚くだろう。

例えば、神仏を否定する左翼陣営が政治を牛耳っていた2010年6月、大川総裁を通じて天照大神が神示を降ろし、「『われらも"最終手段"は持っている』ということを知ってもらわねばなりません。このままでは、この国に災いが起きます」と警告。翌年3月に、東日本大震災が起きた。

2008年11月に行われたオバマ氏の守護霊霊言では、「将来、アメリカは『世界の警察』ではなくなる」と明言。大統領当選後の2013年9月、オバマ氏はテレビ演説で、「アメリカは世界の警察官ではない、との考えに同意する」と述べた。

また、2010年10月に行われた中国の習近平氏の守護霊霊言では、「かつての大唐帝国や元朝のような世界帝国を建設して、『中国の時代が来た』ということを世界に告げたい」などと野望を語った。その後、国家主席に就任した習氏が、尖閣問題や反日暴動、南シナ海の岩礁に滑走路を造るなどしている事実は周知の通りだ。

霊言は、インテリジェンスの世界で最も貴重と言われる「相手の意図」を知ることができる、史上最高のインテリジェンスである。大川総裁は、それを明らかにすることによって、世界から無駄な争いをなくし、平和と繁栄を実現しようとしているのだ。

本1冊に8年かかる高橋氏は、1900冊の大川総裁を嫉妬している!?

そもそも、高橋氏が軸足を置く科学哲学という分野は、「科学的方法とは何か」「科学的説明とは何か」「科学と社会はどう関係すべきか」「『時間とは何か』『因果性とは何か』という、科学の中で答え切れていない問題をどう理解するか」などについて探究する学問だ。

しかし、そこで"活躍"する科学哲学者たち自身に、根深い唯物論・無神論が入っていることは大きな問題である。その典型であるカール・ポパー(1902~94年)は、あの世や霊魂の存在を認めるのは「閉じられた世界」であると批判し、霊界を否定した世界が「開かれた世界」と考える。

そのポパーは、「不利な証拠が出てきた時に、きちんと反証される理論が科学である」という「反証主義」を唱える。だが、これまで科学界でも、ある時点では反証に耐えない"非科学的"な事例が、後に科学的なものとして証明されたケースは多い。

例えば、18~19世紀にかけて、天王星の軌道がニュートンの万有引力の理論と整合性が取れないことが分かった時のこと。当時の学者たちは「天王星の外側に未知の惑星があるに違いない」と仮定して、軌道のずれを説明。その後、海王星が発見され、仮定が正しかったことが分かった。

また、反証主義を厳密に適用すると、あらゆる科学が「ニセ科学」になってしまうし、科学哲学者が「科学」と「ニセ科学」の線引きをできるわけではない。あくまで主観的にレッテルを貼っているだけだ。

仮に、高橋氏が立派な科学哲学者だとしても、一連の中傷記事は、科学哲学の中で論じられる議論に立脚しておらず、ブログやツイッターレベルの下世話な誹謗中傷と言わざるを得ない。

高橋氏は自著『理性の限界』のあとがきで、新書一冊を書き上げるのに「八年もかかってしまったのである!」といい、それ以前に書いた『ゲーデルの哲学』についても「原稿を提出するまでに当初の約束から七年も過ぎてしまい(中略)」と告白している。

一方、大川総裁は、これまでに1900冊以上の著作があり、中には法話を説いた翌日に発刊された書籍もある。こうした驚異的な発刊ペースや、多くの人々に読まれていることに対して、高橋氏は嫉妬しているのではないか。その小さな自分の"限界"の中で、他人や世界の事象を説明し尽そうとするならば、当然、無理がある。霊言を否定するのでなく、「この世には私に分からないことがある」と述べることが、正直な学問的な態度だろう。

宗教の本尊や信仰心を傷つけ、冒涜する行為を今すぐやめるべき

連載をしている以上、高橋氏の背後には、執筆を後押しする「週刊新潮」の存在がある。

同誌は2009年、朝日新聞阪神支局襲撃事件の実行犯を名乗る男性の手記を載せ、後に嘘であることが分かるという大誤報事件に発展。編集長が交代した。その後も数々の名誉毀損で訴えられ、敗訴を繰り返しており、部数の落ち込みも追い打ちをかけ、経営は楽ではないはずだ。

その焦りが、「面白ければいい」「売れればいい」という思いにつながり、戦後の新宗教では珍しく成長し続けている幸福の科学という“獲物"を見つけ、誹謗中傷を繰り返している、という構図であろう。

幸福の科学に対する中傷キャンペーンを張る酒井逸史編集長は、すでに廃刊した写真週刊誌「フォーカス」に関わった人物であるが、そろそろ週刊新潮も危険水域に達したのだろうか。

1956年の創刊時からの同誌の基本路線は、「金と女と権力」。個人や組織を叩く際に共通しているのは、読者の「嫉妬心」を燃え上がらせ、批判する対象を「悪者」に仕立て上げていく手法だ。それによって、記事の内容が"正義"であるかのように見せる。

だが、「言論の自由」や「表現の自由」を盾にした、「嘘や悪口を言う自由」など許されない。

宗教に対する知識も配慮もない週刊新潮、並びに高橋氏は、今すぐ、尊い存在である信仰団体の本尊や、それを信じる人々の信仰心を傷つけ、冒涜する行為をやめるべきである。

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