仏陀生誕の地へ恩返し

幸福の科学がネパール大地震の救援活動

4月下旬、ネパールを大地震が襲った。死者数は7800人を超え、負傷者数は約1万6000人、全半壊した建物は56万戸に上り、雨期を控えた被災地は新しい局面を迎えつつある。各国が救援隊を送り込んでいるが、山奥の村などには支援が行き届いてはいないようだ。

首都カトマンズにネパール支部精舎を持つ幸福の科学による救援活動について紹介する。

ネパール支部精舎が救援活動の拠点に

幸福の科学は昨年8月、宗教修行・活動の拠点であるネパール支部精舎を建立したばかり。80年に一度の地震にも耐えられる設計のため、周辺の建物の被害が大きかった割に、精舎の被害はほとんどなく、塀の一部が倒壊するにとどまった。そのため精舎は救援活動の拠点として活用され、数日間は周辺の住民が百数十人宿泊した。

地震直後は、精舎では水道や電気が途絶え、食料の備蓄も心許なかったが、電話はかろうじて通じた。職員が水や食料、トラックを調達し、インドから初めての救援物資が精舎に到着したのは29日の午後2時。別の日の通関の際には、新たに必要な書類を指摘され、関所の営業時間内に通過できない恐れもあったが、協力者の助けもあって無事に入国できたという。

きめ細やかな支援に感謝の声が集まる

各国から送られた救援物資はカトマンズの空港を経て、町までは届けられているが、山奥の村には移送手段がないため取りに来られない人も多いという。ネパール支部精舎では、精舎周辺の人々への水と食料の配布のほか、山奥の村に住む信者から連絡を受け、必要な物資を届けている。地震でがけ崩れが起き、通れない道もあるため、一度、現地を視察してから運んでいるという。

こうしたきめ細やかな救援活動の中で、震源地に最も近いゴルカ近くのブンコット村に物資を届けたときには、「政府の手も山奥までは届かない。初めて救援に入ってくれたハッピー・サイエンスのおかげで、命が助かった」という感謝の声が上がった。また、ある村では、骨折したまま動けないなど町まで出られない怪我人が沢山いた。日本の医師免許を持つ幸福の科学の職員が現地に入ったことを聞きつけて、70人ほどの人が健康相談に集まってきた。こうした活動の中で、「ニーズに合った支援をありがとう」という声が多く出ている。

ネパールは落ち着きをとり戻しつつあるが、5月中旬から8月にかけて、年間降水量の8割が降る雨期を迎える。今後の救援物資としてはテントや、備蓄用の食料などが必要になってくる。

精神面でのケアも

ネパール支部精舎では、物資を配る時に職員が短い法話をしている。現在は、百数十人ほどが来るという。

救援活動を行う宗教の中には、改宗を条件にしているところもあると報じられているが、幸福の科学ではそうした条件を付けていないにもかかわらず、現在、100人ほどが自ら入会している。

中には、大地震まで精舎に入ったことがなく、そもそも「教えの内容を知らなかった」という人が多い。また、再び大地震が来るという噂が流れたこともあり、余震への恐怖から眠れず、体調不良を訴える人も多い。「心臓が痛い」と訴える人に、「恐怖に勝たなければいけない」と諭し、一緒にお祈りをしたところ、「心が落ち着いて眠れるようになった」と話し、入会した。

ネパールでは、幸福の科学の職員だけでなく、現地の信者も救援に携わっている。

このほど行われた、大川隆法・幸福の科学総裁の法話「天使は見捨てない」の中で、ネパール大地震について触れた部分を翻訳して伝えたところ、「目に見えない天使たちも救助活動をしている」という部分は、特に反響が大きかったという。

目に見えない存在の支援を知ることは、被災しながら救援活動という「与える愛」を実践している現地信者たちを大いに励ました。

混乱が落ち着き、日常生活が戻ってくると、精神的なショックが表面化してくる。そのときには物質面の支援だけでは限界があるが、幸福の科学では、恐怖や不安の克服といった精神面でも支援ができる。ネパール支部精舎では今後、大川総裁の東日本大震災についての法話を抜粋・翻訳して、セミナーを開催する予定だ。

ネパールへの恩返し

東日本大震災では、日本はネパールから、毛布の寄付などの好意を受けた。今回の大地震では日本がその恩を返す番だ。多くの世界遺産の寺院の倒壊が報じられたが、ネパールのルンビニーは仏陀生誕の地であり、幸福の科学では、日本に伝わった仏教の始まりの地という意味でも、ネパールを大切に考えている。

幸福の科学では、「ネパールの人々が自ら立ち直っていく助けとなるような方向で考えたい」としている。精舎という拠点を持つ幸福の科学は、今後も物心両面からの救済を続けていく。

ネパール支部精舎での炊き出しの様子

幸福の科学公式ホームページ ネパール地震緊急支援のお願い

http://info.happy-science.jp/2015/13328/

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