12日付各紙朝刊とネットニュースから、注目記事を拾い読み。

オバマ大統領が「シリア領への空爆」宣言(各紙)

オバマ大統領が、シリア領の「イスラム国」への空爆を表明した。アメリカ人記者がシリアで殺された際、「戦略はまだない」と発言して反発を受けたため、2カ月後の中間選挙をにらんでの宣言と見られている。国民の顔色をうかがう動きに、「出口戦略はあるのか」との指摘も。

⇒過激派「イスラム国」への懸念が周辺国で高まっているのは確かだが、当のシリア内戦では、すでに19万人を超える犠牲者が出ている。シリア内戦への介入を拒み続けているアメリカの正義とは一体何なのか、改めて問われるべきではないか。

ケネディ米大使のインタビュー(日経)

アメリカのケネディ駐日大使は日経新聞のインタビューで、安倍晋三首相の集団的自衛権の行使容認を歓迎した。また、「日本、中国、韓国はいずれも、グローバルな課題に対処するうえで力強い関係が重要だと理解している」と、日中韓の関係を改善してほしいと示唆した。

⇒シリア領への空爆を決定した直後のこの発言は、アメリカ側の、「アジアにかける軍事予算はない」という意思表明だと取れなくもない。歴史問題で日本を責め立てる中韓に一方的な譲歩をしないよう、政府はもっと、正しい情報を積極的に発信していく必要がある。

中国は2022年に宇宙ステーションを完成(各紙)

中国は、2022年頃に独自の有人宇宙ステーションを完成させる計画を発表した。これに先駆け、16年に宇宙実験機「天宮2号」を打ち上げ、18年には「中核モジュール」を打ち上げる。

⇒中国の宇宙開発は軍事的側面が強い。中国は、人工衛星を無効化するレーザー兵器などの研究もしており、有人宇宙ステーションには「天軍」と呼ばれる宇宙軍が駐在する予定と言われている。純粋な実験設備である国際宇宙ステーション(ISS)などとは性質が異なることに注意が必要だ。

日本は宇宙基本計画の見直し(日経)

日本政府は、昨年1月に改定していた宇宙基本計画を、中国の軍事力増強や北朝鮮のミサイル発射を受けて、防衛的側面を強化したものに見直すと決定。人工衛星での監視体制を強化する。

⇒中国の動きを見ても、宇宙開発は国防上、重要になっている。また、ISSの船長を務めた若田光一氏は報告会で、「宇宙ステーションの先に、月や火星の探査がある」「月面ミッションや火星ミッションの時、最初のミッションのコマンダー(船長)が日本人だといいと思う」と発言していた。日本は有人宇宙開発について、もう一段強化したいところ。

イギリス・ストーンヘンジで新たな遺跡発見(産経WEB版など)

イギリス南西部にある巨大遺跡群・ストーンヘンジの周辺の地中探査の結果、計17の遺跡が新たに発見された。円周にして1.5キロメートルと、世界でもよく知られる環状遺跡の側面に、高さおよそ3メートルの巨石などの列があったことが判明した。

⇒今回の発見では、天体の運行と関係があると見られる穴の配列も発見された。2年前に、大川隆法・幸福の科学総裁がネス湖を遠隔透視した際、ネス湖周辺にいる宇宙人が、ストーンヘンジについて「昔、われわれの先祖が来たときに、それを崇めるためにやっていた儀式等があったと思うが、空から見えるようなものをつくろうとしたのだろう」(『遠隔透視ネッシーは実在するか』幸福の科学出版刊)と語っていた。古代遺跡の中には、宇宙人と深い関係があるものも多そうだ。(居)

【関連書籍】

幸福の科学出版 『遠隔透視 ネッシーは実在するか』 大川隆法著

http://www.irhpress.co.jp/products/detail.php?product_id=934

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2014年8月23日付本欄 「日本から月・火星プロジェクトのリーダーを」 宇宙飛行士の若田光一さん講演レポート

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2014年8月12日付本欄 【各紙拾い読み】米軍のイラク空爆でアジアが空白に

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