「イスラム過激派台頭はオバマ政権の失敗」(読売)
ヒラリー・クリントン前米国務長官は10日、米メディアのインタビューに対し、オバマ政権がシリアのアサド政権に対する反政府勢力を支援しなかった「失敗」が、過激組織「イスラム国」の勢力拡張につながった、と指摘した。
⇒「イスラム国」は、現在アメリカが空爆の対象としているイスラム教スンニ派の組織。クルド系少数派のヤジディ教徒を「悪魔崇拝」と断罪し、銃殺・生き埋め・奴隷化などを行っている。オバマ政権がシリア介入を見送ったことで、彼らはシリアとイラクにまたがる地域を自由に動き回り、資金や兵員を集めることができた。オバマ氏が行ってきた「対話外交」が、平和を失わせる結果になった事実は、重く見るべきだ。
米軍はイラク空爆で「中東回帰」へ(産経)
オバマ米大統領は、イラク北部で行っている空爆作戦が「数週間で終わることはない」と、長期化する見通しを示した。
⇒アメリカのイラク空爆は、日本にとっても意味は大きい。アメリカは中東で「イスラム国」への攻撃にしばらく力を割かれるため、中国は南シナ海や東シナ海で動きが取りやすくなる。日本はますます、自国やアジアを守る責任を自覚しなければいけない。
石破氏が「安保相」めぐり安倍首相に不満(読売)
9月に行われる内閣改造において、自民党の石破幹事長が安倍首相の意向に沿って「安全保障法制の担当相」を受けることに、消極的な姿勢を見せている。
⇒幹事長として党運営をする石破氏の手腕には疑問の声も上がっている。1月の沖縄県名護市長選では候補者擁立に難航し、11月の沖縄県知事選でも、支持候補者をめぐり地元県連との足並みが乱れた。一方、石破氏の安全保障に関する見識には定評があり、集団的自衛権行使などの関連法案作りをスムーズに行う役割を期待する声は多い。さらなる緊迫化が予想されるアジア情勢に対応するため、政治家には大局的な判断を望みたい。
「異常気象」に戸惑う気象庁(日経)
12日付日経新聞は、「異常気象と闘う」とするルポ記事を掲載。今年は異常なペースで日本周辺で台風が発生しているほか、高気圧に阻まれて普段は日本に近づかない夏台風が、次々と通過していく。「メカニズムはわからないことだらけ」の台風の動きを予想すべく、気象庁予報官が苦戦する様子が描かれている。
⇒近年の異常気象に、気象庁も戸惑いを見せている。本欄では、「自然災害や異常気象は、人心の乱れや政治の乱れに対する天の警告であることが多い」と指摘してきた。それは、古今東西の宗教が示してきた考えでもある。気象学は発達してきたが、気象に関してはまだまだ分からないことが多い。現代人は、異常気象が自分たちに何を問いかけているのかを考えてみるべきだ。(光)
【関連書籍】
幸福の科学出版 『イスラム過激派に正義はあるのか』 大川隆法著
http://www.irhpress.co.jp/products/detail.php?product_id=905
幸福の科学出版 『「ノアの箱舟伝説」は本当か―大洪水の真相―』 大川隆法著
http://www.irhpress.co.jp/products/detail.php?product_id=1221
【関連記事】
2014年8月号記事 オバマ大統領は「アメリカの使命」に立ち返れ - The Liberty Opinion 1
http://the-liberty.com/article.php?item_id=8024
2014年8月9日付本欄 イラクの過激派「イスラム国」を空爆したアメリカの「本気度」に疑問
http://the-liberty.com/article.php?item_id=8258
2014年5月号記事 米軍のアジア撤退シミュレーション - 201x年 米軍、アジア撤退 「戦わないアメリカ」をもう止められない
http://the-liberty.com/article.php?item_id=7562
2014年2月号記事 世界で多発する天変地異は地球規模の「神々の警告」- The Liberty Opinion 3