米サンフランシスコの中国領事館に放火して逮捕された男に対する、法廷での審理が行われている。事件が起きたのは昨年の大晦日で、永住権を持つ中国人の男が、車で運んできたガソリンを使って領事館に放火した。火は玄関やロビーが焼ける程度で済んだため、けが人はなかった。犯人の男は2日後に警察に出頭し、逮捕されている。

現地メディアの報道によれば、犯行の動機は政治的なものでも愉快犯でもなく、この男が「声を聞いた」ことらしい。男は事件の前から幻聴の症状があったらしく、捜査官の取り調べに対して「聞こえていた声は全て中国語だったので、中国領事館が絡んでいるはずだと思い、領事館を狙った」などと述べているという。

犯罪の陰には、いわゆる悪霊や不成仏霊の存在があることも多い。今回の事件も、彼らが犯人の耳元で「放火せよ」などとささやいたのかもしれない。一方で放火の相手は、圧政で国民を苦しめ、対外的には覇権主義で周辺国の安全を脅かす中国の領事館である。この男が聞いた声は、魔のささやきなのか、あるいは中国共産党の独裁体制を焼き討ちせよという天使の声だったのか、真相は定かでない。

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