2014年2月号記事

『忍耐の法』特集

「常識」を逆転せよ!

唯物論者たちの回心.1

あの世を否定していた僧侶/唯脳論だった医師/マルクス主義を捨てた元左翼

「人は死後どうなるのか?」「あの世は存在するのか?」――。東日本大震災やフィリピンを襲った台風ハイエンなど、世界中で人知を超えた災害が頻発している。その中で、唯物論が蔓延する人々の死生観も大きく揺らぎ始めた。今、「常識」の逆転が起きている。大川隆法・幸福の科学グループ創始者兼総裁の新刊『忍耐の法』に記された、あの世を前提とした「真理」の力に目覚めた唯物論者たちの回心に迫った。

(編集部 只木友祐、近藤雅之、居島有希)


contents


Part 1.

戦後の日本には、神仏やあの世、霊という目に見えない存在を頭から否定する人々が増えた。科学的に解明できない神秘的なものは、「存在しないもの」として扱われてきた。

たとえば、医学の世界では多くの医師が霊的な現象を否定し、それを「脳や神経の作用」に基づく精神疾患とする。また、世界中に革命を起こし、日本でも猛威を振るったマルクス主義(共産主義)は、人間を機械のように見なす唯物論を土台にしていた。

本来であれば唯物論を払拭すべき宗教界も、世間の「常識」に流され、僧侶の中には、あの世や霊の存在を否定しながら、形だけの供養をする人もいる。

人知を超えた天変地異 人々の死生観に揺らぎ

しかし、東日本大震災から1000日が経った12月、約2万人の犠牲者を出した東北3県では、様々な追悼行事が執り行われた。3000人以上が亡くなった宮城県石巻市では、「1000日追悼の灯り」が行われ、参列者は、犠牲者と同じ本数のろうそくに火を灯し、家族や友人など故人の冥福を祈った。

また最近では、フィリピンを襲った台風ハイエンの被害で8000人近くが亡くなり、世界中の人々が哀悼の意を捧げた。

唯物論者といえども、死者を弔う人々に対し、「霊や魂などない。そんなことは無意味だ」とあざ笑うことはできないだろう。人知を超えた天変地異は、日本をはじめ、世界の人々の死生観に大きな揺らぎを与えている。

今、多くの人々の間で、「常識」の逆転が起こり始めている。本来持っている素朴な信仰心が目覚めているのだ。

次のページでは、唯物論を捨てた僧侶、医師、元左翼の回心(注)の軌跡を紹介する。

(注)自らの間違いに気づき、心を大きく転換させる宗教的体験。