アルカイダのリーダーで同時多発テロの首謀者オサマ・ビンラディンを米軍が暗殺するまでの捜査過程をCIAの女性捜査員を主人公に描いた映画「ゼロ・ダーク・サーティ」が全国で公開中だ。

アメリカ政府は2001年9月11日の同時多発テロ以降、約10年もの間、アルカイダの関係者の追跡を続け、ついにビンラディンの潜伏先を突き止め、殺害した。アメリカの正義が成し遂げられた瞬間だった。

このジェロニモ作戦の模様はディスカバリーチャンネルで、隠れ家とされた屋敷の周りを夕方決まって散歩するビンラディンらしき人物が本人かどうか調査しつつ、オバマ大統領が最終的にGOサインを出す緊迫した様子が放映された。

北朝鮮や中国の不穏な動きが多発している日本の環境を考えれば、この映画から学ぶべきことは多い。特にテロに対するアメリカの断固たる決断と行動だ。

日本政府は、1月のアルジェリア人質殺害事件でも、自衛隊法改正などの議論をやるばかりで、自国民が殺害されたことに対して報復措置も講じようとせず、国民を守る気概が感じられない。

安倍晋三首相および政府与党関係者は、この映画を観て、日本として実現すべき正義とは何かを考え、国防意識を高めたほうがいいだろう。(豊)

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2013年3月号記事 「ゼロ・ダーク・サーティ」リバティWebシネマレビュー

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