《ニュース》

香港の民主活動家、黄之鋒(ジョシュア・ウォン)氏(29歳)は2日、香港高等法院に出廷し、国家安全維持法(国安法)違反で有罪を認めました。最大で終身刑となる可能性があります。

《詳細》

ウォン氏は2025年6月、外国勢力と共謀したとして、国安法の「外国勢力との共謀罪」疑いで起訴されました。

同氏は2020年11月に拘束されて以降、複数の有罪判決ですでに6年近くにわたって服役しており、2027年1月に釈放される予定でした。しかし今回の新たな有罪判決によって、懲役期間が3~10年の延長、もしくは「重大な犯罪」と見なされた場合は、終身刑となる可能性があるといいます。昨年12月には、「リンゴ日報」の創業者ジミー・ライ氏が同罪などで懲役20年の判決を受けています(高齢のライ氏にとっては事実上の終身刑)。

ウォン氏は自ら有罪を認めたため、刑期が短縮される可能性があります。量刑は後日言い渡される予定です。

検察側は、ウォン氏が2020年、イギリスに亡命している活動家のネイサン・ロー氏らと共謀し、外国が香港や中国に対して制裁を行うように国際的なロビー活動をすることで、国家安全保障を危険にさらしたと主張しています。

2020年に国安法が施行されて以降、ロー氏をはじめとする亡命活動家は、外国の政治家と会談したり、請願運動を行ったりするなどの民主化活動を行ってきました。ウォン氏は香港にいながら、ロー氏の投稿を自身のSNSで拡散するなどしてこの活動を支援し、外国の注目を集めることで、中国や香港当局に対する制裁措置の強化を働きかけたとされています。

これに対して、中国当局はウォン氏を釈放することを許さず、できるだけ長く刑務所に留めておくことを目的としているとの非難が相次いでいます。

ウォン氏の友人で、香港亡命活動家のフランシス・ホイ氏は、「ジョシュア(・ウォン氏)に対する今回の訴追は、単なる活動家に対する訴訟ではない。それは、私の世代で最も著名な声の一つを封じ込め、世界中の人々に彼の不在に慣れさせようとする、長年にわたる企ての集大成なのだ」と述べています。

学生時代から民主化活動に身を投じて来たウォン氏は、裁判に先だって書いた情状酌量の嘆願書の中で、「刑務所で約6年間を過ごし、過去の行い、自らが選んだ道、そしてその結果について深く考えた。服役中に100冊以上の本を読み、思考が成熟した」とし、楽観的な姿勢を忘れず、「いつか釈放されて高齢の両親の世話ができると信じている。また、刑務所で過ごす期間がまだ長いことも受け入れている」と語っています。

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