2024年11月号記事

トランプで激変する世界と日本!

トランプ氏は「気まぐれや思いつき」「予測不可能な言動」などと評されてきたが、冷静に分析すると、相当な「戦略家」であることが分かるだろう。


contents

トランプで激変する世界と日本! - Part 2,3 中国・北朝鮮が変わる!


Part 2

貿易戦争で中国を弱らせ、
「対中包囲」を仕切り直す

トランプ氏はアメリカの覇権を脅かす中国に対し、「戦わずして勝つ」ために、厳しい貿易戦争を仕掛ける公算が大きい。同氏は「中国製品に60〜100%の関税を課す」と訴え、現状の対中関税の「倍増」を宣言している。

実は貿易戦争は、政界に進出するかなり前からのトランプ氏の持論である。同氏は1987年9月に、米紙ニューヨーク・タイムズなどに全面広告を掲載し、当時は対日貿易赤字の是正を主張した。今では対中貿易赤字がはるかに深刻化しているため、「トランプ氏がこの問題で後へ引くことはない」と見た方がいい。

「貿易戦争は自由貿易に反する」と批判する声もあるが、トランプ前政権で通商代表を務めたロバート・ライトハイザー氏は、「批判している国は、アメリカとの貿易で得た莫大な黒字を守るために言い訳しているに過ぎない」と断じる(*1)。

※文中や注の特に断りのない『 』は、いずれも大川隆法著、幸福の科学出版刊。

 

次ページからのポイント(有料記事)

60%関税で中国の成長率は半分以下

Column トランプ氏は中国を全く信用していない

Part 3 北朝鮮の「核を刀狩り」し、ベトナム化に導く

Interview ロシア、中国、北朝鮮、イランの反米連携を分断し、中国を追い込む / 米国第一政策研究所米国安全保障センター フレッド・フライツ氏・アダム・サヴィット氏