前回の米大統領選を控えた2020年以降、「ディープステート」が日本のSNS上で広がり、特にユーチューブを頻繁に視聴するシニア層の心を鷲掴みにしている。
ディープステート(影の政府)が世界を操作している。日本はディープステートの支配から脱却しないといけない──という物語が拡散し、離れて暮らす親がいつの間にかその世界観に執着し、意思疎通がとりづらくなったという人まで出てきている。
人々の心に刺さるディープステートという言葉を広めたのは誰なのか……。
何を隠そう、トランプ前大統領自身である。トランプ氏は「ディープステートを解体し、腐敗したワシントンに民主主義を取り戻す」と繰り返し訴えており、共和党もディープステートをメジャーな政治問題として真正面から議論している。
トランプ氏の影響を受ける日本の保守派の中には、「ディープステート」論をさらに派生させ、「グローバリズム」や「軍産複合体」、「ネオコン」なる言葉にも再注目し、「実は世界はそうした勢力に支配されている」という言説を広げている人たちもいる。
一方で、それらの言葉の定義が曖昧であることを突いて、独自の解釈を加えて再生数を稼ぐユーチューバーも増えるなど、日本の言論空間がやや混乱状態にある。
トランプ氏を含む米保守派は一体何と戦い、どのように解決しようとしているのか。そして日本は、ディープステートやグローバリズムなどをどう考えるべきか。
【特集】「ディープステート」論の正しい見方
ディープステートはトランプに反旗を翻す国家官僚
- 顔が見えない官僚の悪事
- 万単位の官僚を入れ替える
【インタビュー】トランプ再選でも100件超の訴訟を計画 ディープステートに堕ちたCIAとFBI
──米安全保障政策センター戦略担当上級アナリスト J. マイケル・ウォーラー
- ルーツは共産主義
- 文化戦争でアメリカを堕落させる
- オバマのチェンジは共産化だった
- バイデンは国を統治していない
- トランプ再選ならクーデターも議論
- トランプは「小さな政府」でディープステートを解体する
「グローバリズム」の正しい見方
- グローバリズムは経済用語である
- 気候変動は姿を変えた共産主義
- ワクチン政策は全体主義だった
- 巨大IT企業もグローバリズム?
- トランプは新しい独裁者と対決
反「グローバリズム」の正しい見方 「先祖返り」では未来は開けない
- 反グローバリズムは過去に戻れ運動
- 古い宗教などでは現代世界の諸問題は解決できない
軍産複合体とネオコンがバイデンを操っているのか??
- 軍産複合体とネオコンは悪か
- バイデン氏は凡人であるため世界を分断
- アメリカの軍事行動は二面性がある
- 多極化は闘争と破壊の世界
「世界を操作する者」の正体とは何か
- 操っているのは宇宙人だった!?
- バイデン氏を操り世界に影響
- 正体はカンダハールか
- 地球人の戦いだけでは終わらない
- 悪質宇宙人から地球を護るには
【特集】月面基地、UFO開発、小説『三体』の暗示──習近平、恐怖の宇宙戦略
中国は6月、「月の裏側」に無人探査機を着陸させ、土壌サンプルの回収を世界で初めて成功させた。「宇宙強国」を目指し、目を見張る速度で宇宙開発を急ぐ中国・習近平政権。その奥深くにちらつく"闇の野望"に迫る。
「月の裏側」で宇宙人基地に迫る中国
- 月裏側の基地で宇宙人と密約
- 裏側に存在する巨大宇宙船や構造物
- 中国探査地点は宇宙人基地に迫る
米国防総省も危惧する中国製UFOの影
- 米国でも囁かれる中国のUFO開発
- UFO技術供与に熱を入れる悪質宇宙人
大ヒットSF小説『三体』が暗示する悪質宇宙人の戦略
- 全くのフィクションではない!?
- 「三体」が広げる暗黒の宇宙観
地球をめぐる光と闇の戦い 「知る」ことが抑止力になる
本誌では他にも、以下のような記事を掲載している。
「格差是正」はなぜ正義ではないのか──「良い格差」は世界を繁栄させる
- 格差是正は真の同胞愛なのか?──トランプ前大統領の経済顧問 アーサー・B. ラッファー博士
- 日本は「働いたら負け」社会になった──教育評論家 森口朗
【地域シリーズ 大阪】維新人気の正体は「ご利益信仰」か?
型式認証試験「不正」の本質とは? 国土交通省は日本の自動車メーカーを守れ
- 一番の問題は制度を変える仕組みがないこと──自動車経済評論家 池田直渡
【ニッポンの新常識・軍事学入門】西側はロシアの消耗戦をナメた(前編)
人は死んでも「生きている」──3つの体験談から考える供養の大切さ
【新・過去世物語】源信はスウェーデンボルグに生まれ変わった──転生を通じて伝えた「地獄の真実」
【宇宙人最深ファイル】UFOは精神エネルギーで動いている
【大川隆法・未来への羅針盤】社会人の学び直しは入門的な読書から