2024年1月号記事

イスラエル vs. ハマス

世界最終戦争へ向かうのか?

混迷する中東情勢──。戦争の拡大を防ぐ道を探った。


contents


イスラム教の原理主義は変えるべきだと思っています! 変えなかったら、あなたがたは間違った道を転がり落ちていくことになると思う」(*1)

大川隆法・幸福の科学総裁の予言的警鐘が、現実化してしまったのが、今年10月のハマスによるイスラエルへの攻撃だった。

イスラム原理主義組織のハマスが10月7日、イスラエルに奇襲作戦を仕掛け、約1200人の一般市民を惨殺した。ハマスは戦闘員ではない赤ちゃんや子供まで虐殺し、女性をレイプ。生きている人間の首を園芸用の鍬で切断したり、「自分の手で10人のユダヤ人を殺したんだ!」と母親に嬉々として電話をしたりする戦闘員もいた。

その後、日本のメディアでは、戦闘による死者数が連日、報道されるようになった。だがそれは、米政府によると信憑性が疑わしいとされるハマス支配下のガザ保健省の発表に基づくもので、ガザ地区の死者数と、イスラエル人の死者数の双方を合算した数字である。

(*1)2021年12月のエルカンターレ祭法話「地球を包む愛」

世界の常識とかけ離れた日本の"常識"

これは日本にのみ見られる「特異」な論調である。

教育評論家の森口朗氏は、テロによる死者数と自衛戦争による死者数は、同列に並べるべき数字ではないとして、こう述べる。

※文中や注の特に断りのない『 』は、いずれも大川隆法著、幸福の科学出版刊。
 

 

次ページからのポイント

ハマスへの信頼度は低い

第三次世界大戦に至るのか

イスラエルはなぜ恨まれているのか