《ニュース》
1月下旬から2月上旬にかけて米本土上空を飛行した中国の偵察気球について、米NBCテレビが「複数の米軍基地の兵器システムが発する信号や兵員間の通信を傍受していた」と報じました。
《詳細》
NBCテレビは米政府高官2人と元高官1人の話として、中国の偵察気球が米軍基地の情報を収集し、北京にリアルタイムで送信できたと報じています。また、中国が気球を通じて集めていた情報について、米軍基地の兵器システムや通信システムから発される電気信号が主たるものであったと証言しています。
偵察気球に関しては、2月9日に米政権が「電波信号を傍受し、発信地点を特定できるとみられる機能を搭載していた」と発表していましたが、どのような種類の通信情報を収集していたかは分かっていませんでした。
国防総省のサブリナ・シン副報道官も、中国が気球を遠隔操作できたため、飛行経路は意図的なものだったことが分かっているとしつつ、気球から中国へとリアルタイムで情報が送信できたかどうかは分析中であるとするにとどめ、気球がどの軍事施設の上空を通過できたかについては言及していませんでした。
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