2022年11月号記事

地域シリーズ

宮城・福島・山形

本当の復興は「信仰心」の復興にある

日本全国で天変地異が相次ぐ中、今、私たちが考えるべきこととは何か。
南東北をめぐり、試練の中にある希望を見つめた。

東日本大震災から11年が経過し、道路や鉄道、建物などの復興が進む。しかし宮城・福島・山形からなる南東北では近年も震度6規模の大きな余震や豪雨被害などが相次いでいる。

試練多き地──近年の自然災害や天変地異の多さから、そう感じる人もいるかもしれない。

しかし南東北の人々は、大きな試練が起きても静かに受け止め、立ち上がり続けている。

特に注目したいのは信仰を持つ人々のリバウンド力だ。宮城・福島・山形を巡り、災害で生活が一変しても、「こんな時こそ人々の役に立ちたい」とゼロから再起する人々に出会った。

新たな人生を歩み始めることを余儀なくされる中、神仏の存在を信じる信仰者は災害をいかに受け止め、立ち上がったか。そうした姿や、南東北のさらなる発展のため、重要産業である農業の未来ビジョンを描く人々の思いを伝える。

 

次ページからのポイント

台風・津波の被害から立ち上がった信仰者の軌跡

福島県で農業の再開を力強くけん引した農業法人・紅梅夢ファーム

山形発・若手農業家の挑戦

本当の復興に欠かせないもの、それは「信仰心」