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新型コロナウィルスの起源に関する議論が日本で盛り上がらない中、「オミクロン株を含むコロナの変異株全てが人工である可能性が高い」という論文がこのほど発表されました。

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論文(プレプリント)をまとめたのは免疫学者である荒川央氏。同氏は、自然の摂理に反する変異が存在している点に着目しました。自然淘汰を経て環境の適応に優れたものが生き残るというダーウィンの進化論と、突然変異の大部分は自然淘汰に関する優劣はないという中立進化論から見て、「コロナの変異株は異常性が見られる」といいます。つまり、自然の摂理では考えられない変異が存在するというのです。

コロナが人工である他の根拠についても、荒川氏は自身のブログで「1つはコロナウィルスが進化の過程でフーリン切断部位を突然獲得した事、さらにはこの配列がモデルナが2016年に特許を出願した遺伝子配列と共通している事も指摘されています」と例証。その上で、「機能獲得実験による人工進化の過程で、感染力や毒性を高めるような変異のカタログも作成できます。そうしたカタログを元にデザインされたのがコロナ変異株ではないでしょうか」と結論付けています。

世界保健機関(WHO)は9日に中国から十分なデータを得られず、結論を出せなかったことを明らかにしたと、ロイター通信が10日に報じています。

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