2022年6月号記事

地域シリーズ

広島は「正義ある平和」の使命を果たす

「広島的世界平和主義」では、もはや平和を護れない時代に突入している。
しかし真なる世界平和の実現のため、広島にこそ果たせる使命がある。

時々刻々と、国際情勢が揺れ動いている。

アメリカがウクライナ問題に集中する中、中国はさらなる核兵器の増強を進めているという(*1)。米国防総省が昨年11月に発表した年次報告書によれば、中国の核弾頭保有数は2027年までに700発、30年までに少なくとも1千発に達する恐れがあるとされるが、さらに加速度を上げて増強を図る可能性がある。

中国は核を搭載するミサイルの精度も急速に上げている。昨年8月には極超音速ミサイルを地球周回させ、標的に近接した地点に着弾させたと分析されている。同ミサイルは地球の成層圏あたりをマッハ5以上の高速度で滑空し、飛び方も変則的なため、ミサイル探知のレーダー網にかかりにくく、迎撃するための軌道計算も困難だと指摘される。新たなミサイル基地も、中国各地で建設が進んでいることが発覚しており(*2)、「中国の核」の脅威が世界を震撼させている。

北朝鮮も今年に入って既に10回以上のミサイル発射を強行している(4月18日時点)。3月には日本の排他的経済水域(EEZ)内に落下させ、大陸間弾道ミサイル(ICBM)「火星17型」の発射に成功したと発表。同ミサイルはアメリカ全土を射程に収める可能性があるとされ、バイデン米政権に衝撃を与えた。

(*1)米ウォール・ストリート・ジャーナル紙が4月9日、「中国政府の意向を知る複数の関係者」が明かしたと報じた。
(*2)昨年には衛星写真から、新疆ウイグル自治区、甘粛省などの地域で、合わせて数百基の長距離ミサイルサイロが建設中であることが判明した。

現状維持では平和を護れない

世界で初めて原爆の惨禍を経験した広島は、いかにして平和実現に働きかけるべきか──。

これを考える上で不可欠なのが、「先の大戦に対する正見(*3)」だ。「日本が悪しき国だったため戦争が起きた」という"思考停止状態"では、戦争を止めることはおろか、自国の平和も護れない。歴史を公平に見ることが、世界平和の第一歩となる。

(*3)仏陀が説いた八正道の教え。ありのままに正しくものごとを見ること。

 

次ページからのポイント

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