《ニュース》
米ニューヨーク・タイムズ紙はこのほど、中国政府が新疆ウイグル自治区の砂漠地帯に大陸間弾道ミサイル(ICBM)の発射装置を備えた地下格納庫(サイロ)と見られる110もの建造物を建設していると報じました。
《詳細》
全米科学者連盟の核兵器専門家が衛星画像を分析しました。建設は今年3月に始まったと見られます。この施設の場所は、ウイグル人収容施設のあるクルムから約100キロしか離れておらず、また明らかに発見されることを想定して、建設が進められていたといいます。
6月末には米ワシントン・ポスト紙が、中国政府が中国北西部の砂漠地帯・甘粛(かんしゅく)省で119のサイロと見られる施設を建設していると報じていました(参考:https://the-liberty.com/article/18542/)。専門家は、中国のICBM「東風41」の格納に使われる可能性があると指摘。東風41は発射から30分以内にアメリカ本土に到達すると予測されているミサイルです。
全米科学者連盟の核専門家は、「これらのサイロの建設は、これまでで最大の核兵器増強を示している」と述べました。ただ、これらがおとりである可能性や核軍縮の交渉用のカードとして使う可能性もあるといいます。
《どう見るか》