《ニュース》

中国広東省にある台山原子力発電所の1基から「放射性物質」が漏れ、周辺地域の放射線量が高まっていると、同原発の運転に関わるフランス企業がアメリカ政府に報告。協力を求めていることが、14日の米CNNの報道で明らかになりました。

《詳細》

CNNが入手したフランス企業の文書などによると、中国当局は、原発の運転停止を避けるため、周辺地域の放射線量に関する安全基準の許容値を引き上げた結果、フランスの安全基準を超えてしまい、「原発と周辺住民にとって切迫した脅威がある」と指摘。米エネルギー省に事態解決に向けて協力を求めました。

仏フィガロ紙などによれば、燃料棒の問題により、「放射性希ガス」が出ているといい、原子炉を停止し、問題が起きている燃料棒を取り出す必要があるといいます。

これに対し、原発を運営する「中国広核集団」は、発電所の運転状況は安全規則を満たしており、周辺環境も「正常の範囲内だ」との声明を発表しました。しかし、放射能漏れの有無については言及しませんでした。

台山原発は、フランスの技術によって建設され、2018年から営業運転を開始。マカオから約60km、香港から約130kmの距離に位置しています。

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