《ニュース》

共和党のランド・ポール上院議員はこのほど開かれた公聴会で、米国立アレルギー・感染症研究所(NIH)所長のアンソニー・ファウチ博士に対し、NIHが中国の武漢ウィルス研究所の研究に資金を提供したことで、新型コロナウィルスがつくられ、外部に流出した可能性について問い質し、ファウチ博士は関与を否定しました。

《詳細》

ポール氏が問い質したのは、NIHが武漢ウィルス研究所の機能獲得研究に資金を提供し、同研究所で人工的につくられたコロナが流出した可能性についてです。

いわゆる機能獲得研究とは、ワクチンを開発するなどの目的のため、遺伝子操作によって病原体の感染力や毒性などを高めるもの。しかしこの研究は、不用意に強毒性の高い病原体を生み出す可能性があるなど、長らく物議を醸してきました。

ポール氏は、米ノースカロライナ大学のラルフ・バリック博士と、武漢ウィルス研究所の石正麗研究員が、SARSウィルスを使って人工的なウィルスをつくり、人間に感染させる研究を行っていたとし、NIHはこうした機能獲得研究に資金を提供していると指摘。これに対しファウチ博士は、NIHは機能獲得研究に関与していないと否定しました。

その後、ポール氏から「Covid19(コロナ)は、実験室の継代実験によって生まれたものではないと断言できるか」と問われると、ファウチ博士は「私は中国人が何をしたのか何も知らないし、中国で何が起きたかをさらに調査することには全面的に賛成だ」と答えつつも、再度、中国の機能獲得研究には関与していないことを強調しました。

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