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フィリピンのデルフィン・ロレンザーナ国防相はこのほど、多くの中国船が南シナ海のジュリアン・フェリペ礁に停泊し続けていることを批判し、「出ていけ」と警告しました。

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3月22日に、中国船数百隻が悪天候を理由に同礁に停泊し、それから2週間が経つ4月6日時点でも40隻以上がとどまっています。この問題についてロレンザーナ氏は、「私はバカではない。これまでのところ天候は良く、停泊する理由はない」とし、「出ていけ」と述べました。

米太平洋軍統合情報センターで作戦担当ディレクターを務めたカール・シュスター氏はブルームバーグの取材に対し、「交戦せずに海域や環礁を占拠することが目的ならば、これは不誠実だとしても見事な戦術だ」と指摘。「プロの船員だけは、これが嘘だと分かっている。嵐の何週間も前に、暴風域内に船舶を『退避』させる者などいない。これらが本当に商用船なら、まとまって停泊させているだけで1日当たり何千ドルはないまでも何百ドルの費用はかかる」と述べました。

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