2021年4月号記事
脱炭素社会は世界大恐慌への道
「脱炭素は成長戦略の柱」、そんなムードを信じてよいのか。
実際は、世界大恐慌へとつながる、進んではならない道なのだ。
contents
脱炭素社会は世界大恐慌への道 - Part 3 NHKよ、大丈夫ですか?
NHKよ、大丈夫ですか?
「脱炭素」を急がすNHK。
しかし、その主張を受け入れてよいか要注意だ。
Interview
二酸化炭素が悪さをしている気配はありません
渡辺 正
年始のNHKスぺシャル「暴走する温暖化 "脱炭素"への挑戦」では、「2100年に気温が4.5度上がり、地球の未来が危うい」と紹介。番組の中で、「地球温暖化で雪が降らなくなるかもしれない」と取り上げたが、放映日の前後に観測史上稀な豪雪が日本を見舞い、さぞやバツが悪かったことだろう。
番組が依拠する温暖化論の問題点について、電気化学を専門とし、環境分野の研究に詳しい渡辺正氏に話を聞いた。
◆ ◆ ◆
──番組では、2100年には気温が4.5℃上がり、大変なことになるとしています。
地球の気温はいくつもの要因が重なって決まります。「4.5℃」というのはコンピューターのシミュレーション結果ですが、研究者の書いたプログラム通りの結果にすぎません。20世紀末から出ているさまざまなシミュレーションの結果を平均すると、1975年から現在まで気温は1度上がるはずですが、現実はその半分も上がっていません。
地球の気温には自然変動があります。「小氷期」という寒冷期が、幕末まで500年ほど続きました。江戸時代は冷害続きでしたし、冬場にロンドンのテムズ川が凍りついた記録もあります。
地球の平均気温は人為的なCO2の排出動向とほぼ無関係に上昇中ですが、10年に0.1℃未満なので、体感さえできません。
──温暖化で氷河が融けて海水準(海面の高さ)が上がっていると、番組では言っていますが。
気温上昇期は水が熱膨張するので海面は上がりますが、いずれ寒冷化に振れ、下がり始めるでしょう。なお、ようやく20世紀末に分かったことですが、海の表層水温もいろいろな周期で自然変動しているのですよ。
氷河が崩れるのは寒冷化で氷が増えたから
Column 「近海魚が食べられなくなる」のウソ
科学と言いつつ妄信・狂信になっていないか
Column NHKディレクターに悪質宇宙人がウォークインしている!
悪魔の道具である「脱炭素」に振り回されるな