2021年4月号記事

宮古島で起きたコロナ鎮静化の奇跡


沖縄県宮古島市の感染は一時、全国最悪となったが、感染拡大を抑えた。
その要因となった「宗教の力」とは。


「宮古島の人は普段、島民外の人にもウェルカムであるのに、できるだけ人に会わないよう警戒し、異様な雰囲気でした」

新型コロナウィルスの感染者が急増した、沖縄県宮古島市に住む男性はこう語る。

1月22~28日までの同市の感染者は141人となり、人口10万人当たりでは、東京都の約5倍となる258.12人に達し、全国ワーストになった。

市は27日より、公園や図書館などの公共施設の使用を全面的に禁止し、自衛隊に支援を要請。自衛隊から総勢40人の医療チームが派遣された。その後、感染者は減少傾向に転じ、2月7日にはついにゼロに。感染拡大を素早く抑える「奇跡」が起きた。