2020年6月号記事

新潮社と宏洋氏に損害賠償を求める訴訟

「新潮ウィルス」
「文春ウィルス」に要注意!

「現代の悪魔は活字を通して入ってくる」─。

これは人智学のルドルフ・シュタイナーが、ヒトラーに影響を与えた哲学者ニーチェを指して語った言葉だが、現代のマスコミにも当てはまるだろう。

「週刊新潮」4月2日号が、幸福の科学の霊言を誹謗中傷する記事を掲載した。ライバル誌「週刊文春」を発行する文藝春秋社が出版した、大川宏洋氏(以下、宏洋氏)の書籍『幸福の科学との訣別』(以下、宏洋本)をPRしながら誹謗中傷を行っている。

これを受け、幸福の科学は4月7日、宏洋氏の虚偽に基づく「週刊新潮」記事で名誉を傷つけられたとして、「週刊新潮」誌を発行する新潮社及び宏洋氏に対し2200万円の損害賠償などを求め、東京地方裁判所に提訴した。

なお、宏洋本については、事実と異なる記述により名誉が傷つけられたとして、幸福の科学が3月、文藝春秋社と宏洋氏に対し5500万円の損害賠償と出版差し止めを求める名誉毀損訴訟を東京地裁に提起している。

事実を確認しない週刊新潮

「週刊新潮」の記事は、宏洋本に書かれた教団批判をそのまま垂れ流している。どうやら、嘘ばかりの宏洋氏の主張と、幸福の科学の教えの食い違いは確認していないようだ。

例えば、宏洋本で触れた漫画家の故・水木しげる氏の霊言の様子を取り上げている。水木氏の霊を降ろした際、霊が両手を身体の前で垂れ下げる幽霊のポーズをとったことについて、「水木氏は戦争で左腕を失くしているのに」とからかった。霊言を行う大川総裁について、「当然、パフォーマンスだと自覚しています」という宏洋氏のコメントを、「実の息子による丁寧な指摘」と評して揶揄する。

しかし霊界の普遍的な真実では、生前に身体に障害があっても、基本的に、天上界に還った後の霊体は、思い通りの完全な姿に復元できる。水木氏の霊体には左腕もあるということだ。

こうした幸福の科学の基本的な教えも知らずに、教団を批判する宏洋氏の言葉を真に受けて報じる「週刊新潮」の報道は、もはやジャーナリズムではなく、人々に嘘を広める公害に過ぎない。

宏洋本と矛盾する記述も

また、新潮記事では宏洋氏の「霊言を間近で見ている幹部や私たちきょうだいで、霊言を信じている人間はいません」という一方的な主張を載せている。

だが、3月中旬に開催された宏洋本の嘘を検証する座談会ですでに、長女の咲也加氏や他の兄弟たちも霊言を信じていると語り、宏洋氏に嘘をつかれることを憤っていた。

さらに、咲也加氏に関する宏洋氏の以下の中傷を載せているが、これは宏洋本の内容とも食い違っている。

「彼女は昔から目立ちたがり屋でした。小学校低学年のころに『モーニング娘。』のオーディションを受けたこともあるほどですが」

宏洋本では、咲也加氏が「モー娘。のオーディションを受けたい」と発言したことになっていた。それが今回の新潮記事では、「オーディションを受けた」ということになっている。

実際、咲也加氏は前出の座談会で、オーディションを受けたいと発言したことはないと証言している。もちろん、オーディションを受けた事実もない。宏洋氏の嘘は、塗り重ねるうちにその矛盾が露呈してきているようだ。

「週刊新潮」が、少し調べれば分かるような単純な矛盾を確認しないまま、記事で特定の個人や組織を誹謗中傷していることが浮き彫りになっている。

トンデモ週刊誌に要注意

文藝春秋社の出した宏洋本はトンデモ本だが、週刊新潮も「トンデモ週刊誌」だ。「現代の悪魔」と言える「新潮ウィルス」「文春ウィルス」は同じ穴のムジナである。

「嘘」をガソリンとし、人の不幸を飯のタネにするようなトンデモ週刊誌は、遅かれ早かれ、民意が離れ、厳しく判別されることになるだろう。

「新潮」「文春」の報道倫理を問う参考書籍

『宏洋問題 「甘え」と「捏造」 ─徹底反論座談会3─』

『宏洋問題 「甘え」と「捏造」 ─徹底反論座談会3─』

幸福の科学総合本部編 幸福の科学出版

『宏洋問題 「転落」の真相 ─徹底反論座談会2─』

『宏洋問題 「転落」の真相 ─徹底反論座談会2─』

幸福の科学総合本部編 幸福の科学出版

『宏洋問題の「嘘」と真実 ─徹底反論座談会1─』

『宏洋問題の「嘘」と真実 ─徹底反論座談会1─』

幸福の科学総合本部編 幸福の科学出版

『「文春」の報道倫理を問う』

『「文春」の報道倫理を問う』

大川隆法著 幸福の科学出版