2020年2月号記事

Interview

地域を発展させる「秘策」

東京

全国で活動する幸福実現党の代表者に、地域発展の提言・取り組みについて聞いた。


「繁栄する東京」の未来ビジョンを一緒に創りたい

幸福実現党の広報本部長 兼 財務局長が語る、政治家としての原点と東京の繁栄の未来とは。

幸福実現党
広報本部長 兼 財務局長

七海 ひろこ

プロフィール

(ななみ・ひろこ) 1984年、東京都生まれ。慶應義塾女子高、慶應義塾大学法学部を卒業後、(株)NTTデータに入社。2009年、幸福の科学に入局。国際局長、理事などを歴任し、2015年より現職。著書に『七海ひろこの日本丸ごと富国宣言』(幸福実現党刊)。

初めて政治を意識したのは、1991年に始まった湾岸戦争でした。まだ幼稚園のころでしたが、テレビでニュース映像に映る当時のブッシュ米大統領やフセイン大統領を見て、「この人たちが世界を動かしているんだ」と、漠然とした政治への関心を抱いたことを覚えています。

幼いころから両親は政治や経済、国際情勢についてよく話してくれました。「高速道路は昔の人が払った税金でできたんだよ」と納税の仕組みを分かりやすく教えてくれたり、「一生懸命働いて社会の役に立ちなさい。給料はあとからついてくる」と、勤勉に働くことの大切さを言葉や後ろ姿で教えてくれたり。選挙の時には両親の投票に連れていってもらっていました。

子供のころから政治の役割や投票の大切さ、資本主義の精神を伝えてくれたことに、今はとても感謝しています。

思い返せば、初めての"選挙"は、小学校4年生の時です。児童会副会長選挙に立候補し、「こんな学校にしよう」とクラスを回って演説をしました。友達の応援もあり、当選。その後も小中高と児童会長、生徒会副会長・会長を経験し、文化祭などの行事を通して、運営の喜びやチームワークの大切さを学びました。

国政や都政にチャレンジ

大学では国際政治を専攻し、アジア、ヨーロッパなどさまざまな国を旅行。議員インターンシップにも参加し、「政治の世界」を垣間見る、貴重な経験をさせていただきました。

卒業後はITインフラ系の会社で、金融機関営業の仕事に携わり、幸福実現党が立党した2009年からは、HS政経塾(*)の立ち上げに関わらせていただきました。その時に「いつか幸福実現党から総理大臣を出す」と、強く強く決意したのです。

その後、局長を拝命した幸福の科学の国際本部では、アメリカやアフリカ、イランなど多くの地域を訪れ、外交や経済において日本の存在感を高めることの重要性を実感しました。

現在は、党の広報・財務担当として、全国で党の理念をお伝えし、ご支援をお願いしています。同時に、全国の党員や支援者の皆様と地方選を共に戦い、皆様のお力添えのおかげで現在は38名(2019年12月13日時点)の公認地方議員が活動しています。

私自身も、衆院選や参院選、都知事選にチャレンジさせていただきました。まだ志には程遠いですが、挑戦のたびにたくさんの方に支えられていることを実感し、恩返ししていきたい気持ちでいっぱいです。

また、多くの方の声を伺うことで、国政や都政への思いを新たにさせていただいています。

(*)幸福実現党創立者 兼 総裁でもある大川隆法名誉塾長によって創設された、未来の日本を背負う、政界・財界で活躍するエリート養成のための社会人教育機関。

「ザ・シティ・オブ・エンゼルズ」

台風19号の被災地に届けるべく、募金活動を行った。

活動中、子育て中の家族の声に耳を傾ける。

東京は、先祖代々住んでいる方や、地方や海外から移り住んだ方など、多様性あふれる進化で発展している都市だと感じます。そして仕事や生き方などで、何かを実現しようと頑張っている方がとても多い印象を受けます。

しかし政治に翻弄され、困っている方もたくさんいらっしゃいます。10%への消費税増税前に、全国の党員と反対署名を集めた際には、商店街で「増税されたら店を畳む」「年金暮らしには本当に厳しい」といった声が多く聞かれました。

政府が力を入れているキャッシュレス還元も、「仕入れは現金だから、キャッシュレスで支払われても資金繰りが間に合わない。手数料もかかるし、誰が得をする制度なのか」「複雑で負担が増える」という声をよく伺いました。

相続税により慣れ親しんだ家を手放さないといけないと悲しむ方も多くいらっしゃいますし、働き方改革に対して「もっと働きたい」と働く自由を求める若い方もいます。

誠実に仕事や子育てをされている方が報われ、幸福に毎日を過ごせる東京。「ザ・シティ・オブ・エンゼルズ」、天使の街をつくりたいのです。子供を安心して産み育てられ、教育体制が整い、シニアになっても生きがいを持って生涯現役で働いたり、地域に貢献したりできる。たとえ失敗してもまた立ち上がるチャンスがあり、犯罪もなく、お互いを尊重し合える。年齢や性別、人種や宗教を超えて、皆で支え合い、努力する人を応援できる。そんな街を目指しています。

長期的な都市計画を

2020年に東京オリンピック・パラリンピックを迎える東京を、世界ナンバーワンの繁栄都市にする。そのためには、都市の24時間化や減税特区、インフラ整備、空中権の活用など、取り組むべき課題はたくさんあります。

中でも、「東京の未来を描く都市計画ビジョン」が必要です。

東京はこれからますます国際都市化し、世界の中心として繁栄する使命を果たさなければいけません。日本の人口の約1割、GDPの約2割を担う東京が経済発展を牽引し、五輪後も、「東京を見たら世界の未来が見える」ような、夢のある時代を創っていきたいと思います。

5年、10年、100年先の東京の明るい未来を見据えて、長期的な都市計画を考える。人々が幸福に暮らせ、健全に努力し、発展・繁栄できる東京を目指し、走り続けてまいります。

〈左〉党本部がある溜池山王駅の近辺で、辻立ちを行っている。
〈右〉2019年9月16日、幸福実現党主催で「香港革命支援デモ」を開催。


Interview

現職議員に聞く

奥多摩から始める、心に寄り添う町づくり

東京都初の幸福実現党公認の議員に、地域にかける思いやこれからのビジョンを聞いた。

幸福実現党
東京都 奥多摩町議会議員

森田 紀子

プロフィール

(もりた・のりこ)1964年奥多摩町生まれ。都立多摩高校を卒業後、介護施設に勤務。2019年11月の奥多摩町議選で、幸福実現党公認として初当選を果たす。「おくたまNEXTビジョン!」をポリシーに活動中。

数多くの方々のご支援をいただき、奥多摩町議会議員を拝命しました。生まれ育った奥多摩への恩返しのため、活気に満ちた町づくりを進めてまいります。

奥多摩町は都心から電車で2時間ほどの距離にあり、自然が豊かな地域です。最近では、ラフティングや釣り、登山、サイクリングなどをしに海外からも多くの方が訪れています。

しかし、東京で最も少子高齢化が進んでいる地域でもあります。2014年には「消滅可能性都市」に指定されてしまいました。

最近では、町唯一のスーパーが閉店してしまい、車に食料品を積んで地域を回る「引き売り」を使います。ただ、日用品が欲しくても、お店が近くにないので買えません。インターネットを使える人はまだいいですが、特にご高齢の方は生活するにも一苦労です。

奥多摩町は少子高齢化対策を進めていますが、税収は少なく、国と都からの交付金がなければ、財政は赤字です。そのため将来的には、交付金に頼らない町をつくりたいと思います。

まずは、奥多摩町に働ける場所をつくることが必要です。第5世代移動通信システム(5G)が始まるのに合わせて、IT技術を使い、遠隔でも仕事のできる「サテライトオフィス」を設けることも考えています。

健康寿命を延ばすために

支援者と共に地域を一軒一軒回り、お困りごとを伺う森田氏(右)。地域の人はみな、知り合いのようだという。

介護施設に勤務していた時、「自宅で過ごしたい」と思われている方が多いことに気づきました。施設に入居すると、自由に過ごせないからです。

団塊の世代が次々と退職を迎えていますが、認知症になって介護が必要になる方もいらっしゃるので、健康寿命を延ばすことは急務です。議会では、早くから認知症対策を練ることの必要性を取り上げてまいります。

奥多摩町には住民同士で助け合う文化がまだ残っています。この、心の温かい地域を、もっと住みよい町にしてまいります。