5月のミサイル発射は、北朝鮮国内へのアピールだった。写真:AP/アフロ。

2019年7月号記事

ニュースのミカタ 1

国際

「条件なし」の日朝首脳会談

「文在寅化」する安倍首相

北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長が追い込まれています。

2月にはトランプ米大統領との米朝首脳会談が決裂。4月の露朝首脳会談でも、プーチン露大統領に制裁解除を支持するよう求めましたが、拒否されました。

北朝鮮では制裁によって資金や食糧不足が深刻化しています。金氏がプーチン氏に会いに行ったのも、制裁が効いていることを意味します。

5月には短距離弾道ミサイルを発射。金氏の地位が不安定化し、ミサイルを発射して北朝鮮の軍部などに「強い指導者である」とアピールしていると見られます。韓国の文在寅大統領は、北朝鮮への食糧支援を進めようとしていますが、トランプ氏は訪米した文氏を冷遇し、経済支援をしないようクギをさしています。