米国務省日本部長を更迭されたケビン・メア氏が、米政府が設置した東日本大震災救援活動などを行う特別作業班の調整役として任務に当たっていることが15日、明らかになった。 16日の時事通信などが報じている。

同氏は昨年末、米国務省内で行った大学生らへの講義で、日本人は「合意の文化をゆすりの手段に使っている」、沖縄の人々は「ゆすりをかける名人」「怠惰」などと発言して問題になり、今月10日には米国務省日本部長を更迭されていた。

同氏は他にも問題発言が指摘されており、確かに同発言も沖縄県民にとって侮辱的だっただろう。しかし同発言の背景には、在沖縄米軍への日本側の無理解と、米軍基地移設問題の迷走があり、これに対する同氏の深い失望と問題解決への強い意思があったと思われる。

幸福の科学の大川隆法総裁は16日に公開された法話「震災復興への道」の質疑応答で、同氏の発言について、「この方は非常に正直なことを言った」「県レベルで国益ということを考えてないということを、非常に的確に批判していた」と評価している。

日米同盟に則って日本を守り、災害時には被災地に赴いて救援を行う米軍と、更迭されながらも日本に精通しているからと救援活動に当たるメア氏。その言葉尻をとらえて抗議する前に、十分な自主防衛ができない自国のあり方を反省し、同盟国の多大なる支援に感謝すべきではないだろうか。(由)

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