2019年1月号記事

Interview

地域を発展させる「秘策」

全国で活動する幸福実現党の代表者に、
地域発展の提言・取り組みについて聞いた。


「ひとりじゃない」。
西宮の一人ひとりを全力で支えます!

幸福実現党 兵庫県本部
西宮市地区代表

小田 和代

(おだ かずよ) 1960年、姫路市生まれ。西宮東鳴尾町在住。大阪社会事業短大卒業後、保育士として10年間勤務。介護福祉士として西宮市で20年間勤務。NPO法人「クローバーの会」代表。「いじめから子供を守ろうネットワーク」兵庫県副代表。家族は夫と一男三女、孫2人。

カフェなどで、いざという時に身を守るための「防災セミナー」を開催。

パネルディスカッションで、いじめや不登校などについて語り合った。

西宮に住んで約40年。4人の子育てや震災、介護など、さまざまなことを経験しました。困ったときに、地域の皆さまにはとてもお世話になりました。今は感謝の気持ちを込めて、駅前で毎朝ご挨拶をしています。

20年前、夫が仕事のストレスから病気になり、家計を支えるために、資格を取って在宅高齢者介護の仕事を始めました。現在は事業所の管理者としてヘルパーさんたちと、約160人の高齢者や障害がある方々をお世話しています。

仕事をしていて感じるのが、制度の充実と現場との温度差です。

例えば、介護保険はありがたい制度ですが、手厚すぎるのも問題です。ヘルパーが全てお世話をするのではなく、できることは自分でやる「自立支援」を進めることで、高齢者の生きる目標をつくり、介護費を抑えることができます。

また、公の介護サービスの存在を知らず、自宅での介護に疲れ、虐待に発展してしまうこともあります。隣近所との交流が希薄になり、情報交換や悩み相談ができないことも、一因ではないでしょうか。近所の方と仲良く話せるきっかけづくりや交流の場が必要と感じます。

地域の皆様が集える拠点を

子供がいじめに遭った経験などから、2009年にNPO法人「クローバーの会」を立ち上げました。介護や病気、いじめなどで悩む人やその家族の話を聞き、心のケアを行っています。いずれは商店街の一角を借りて、誰でも気軽に立ち寄れる拠点をつくりたいです。

西宮にはとても深い歴史があり、特に鳴尾地区はイチゴや綿花栽培が盛んだった戦前の古民家など、美しい街並みが残っています。

由緒ある景観の保存にも力を入れつつ、自然災害の危険度を伝えるハザードマップなども充実させ、西宮を誰もが安心して住める、憧れの都市にしていきたいです。


全世代が住みやすい街をめざして―
愛する姫路を「護りたい。」

幸福実現党 兵庫県本部
姫路市地区代表

江口 ちひろ

(えぐち ちひろ) 1964年、宍粟市生まれ。姫路市網干区興浜在住。兵庫女子短大保育科卒業後、保育士として勤務。現在は市内で幼稚園教諭、書道教室(硬筆)師範として教育に携わる。ネバー・マインド(不登校児支援)相談員。息子2人の母。

障害者サッカーチーム「エストレラパワーズ」に参加し、保護者とも交流している。

姫路市内で幼稚園教諭として、子供たちと日々接しています。最近はいわゆる「発達障害」のお子さんが増えていて、「しつけがなっていないと思われているかも」と気にされ、すぐに謝罪されてしまう保護者の方も多く、残念に感じます。

こうした子供たちには、幼稚園教諭や保育士による適切なケアはもちろん、保護者の方々を励ますようなお声がけや信頼関係を築くことが必要です。また、小学校への入学などの環境の変化がストレスとなり、登校拒否やいじめにつながることがあります。事前に小学校の見学や入学式のリハーサルなどを行うなどすれば、子供たちも保護者も安心できます。きめ細やかな配慮が、子育てしやすい、住みやすい姫路をつくると考えています。

いじめ隠蔽に罰則を

子供たちと日々接し、いじめ問題の深刻さも感じています。特に障害のある子供を取り巻く状況は複雑で、また学校などによるトラブルの隠蔽も多い印象です。いじめに関する罰則は市単位で制定できるため、隠蔽を許さないような条例づくりにより、開かれた学校教育を目指していきたいです。

子供の貧困や介護と子育ての両立、高齢者世帯への支援など、解決したい問題がたくさんあります。私自身もシングルマザーとして2人の子供を育て、親の老々介護をサポートしてきました。その経験から、地域の方々がつながり、お互いに助け合う「地域共生」の大切さを痛感しています。それは自然災害などへの備えにもなります。

さまざまな角度から、姫路の皆さまを"護って"まいります。

エストレラパワーズ

福本知幸 監督より

本チームは、障害者がスポーツをする場を作ろうと発足した草の根運動です。障害者も保護者の方も、皆で和気あいあいとサッカーを楽しんでいます。


寄稿

皆で「たつの市の魅力発信」 みなやってのける!

兵庫県たつの市議会議員の和田みな氏が、市を発展させる構想と決意を述べた。

幸福実現党
兵庫県たつの市議会議員

和田 みな

(わだ みな) 1982年、兵庫県たつの市新宮町新宮生まれ。旧姓:進藤。新宮小学校・中学校、龍野高等学校卒業。佛教大学大学院日本史学専攻修了。専門学校客員講師などを経て、HS政経塾入塾(3期生)。2018年4月22日投開票の兵庫県たつの市議会議員選挙にて初当選。

私が政治の道を志したのは、2009年に誕生した民主党政権が国家運営に迷走する姿を目の当たりにして、このままでは大好きな日本がなくなってしまう、という危機感に駆られてのことでした。

不透明な政界を"浄化"し、国民の皆様の信頼を取り戻したい。その思いで社会人教育機関であるHS政経塾で3年間学び、15年、地元・たつの市に戻ってまいりました。

女性や若者の声を市政へ

帰郷して一番に感じたのは、「たつの市に生まれて本当によかった」。たつの市には童謡「赤とんぼ」が生まれた日本人の故郷とも言える風景が広がり、「播磨の小京都」と言われる美しい城下町、揖保乃糸や薄口醤油などの名産品、生産量日本一の皮革産業など、誇れるものがたくさんあります。

何より、たつの市の一番の魅力は「人」です。中でも、ボランティアや町おこしなどに活躍されている女性が多く、同じ女性として誇りに思いました。お話を伺うと、「女性の声を市政に反映してほしい」「若い人にも頑張ってほしい」と口々に励ましてくださいました。そういった声に接し、「市議会に自分のなすべき仕事がある」と確信したのです。

13年前に1市3町が合併したたつの市には女性市議がおらず、若い議員も少なく、女性や若者の声を代弁できる議員がいない現状に、市政にチャレンジすることを決意しました。

知名度ゼロからのスタートです。そこで、名前と掛けた「みなやってのける!」というキャッチコピーを軸に、PR戦略に工夫を凝らし、皆様のお声を聞いてまいりました。結果、多くの方に覚えていただき、口コミやご紹介のおかげで、たつの市初の女性議員の一人として当選することができました。

目指すのは、女性や子育て世代が暮らしやすい市です。9月には、公立小中学校の教室へのエアコンの設置を委員会に提案し、現在、導入の方向で進んでいます。

〈左〉たつの市議会での一般質問。〈右〉『日本書紀』などに登場する相撲の祖・野見宿禰の塚がある野見宿禰神社にて。「日本古代史最強の野見宿禰が眠るたつの市を『日本最強の地』として売り出したいです」(和田さん)

たつの市に住んでよかった

たつの市は、合併時には約8万2千人だった人口が現在は約7万5千人。人口減少や少子高齢化が課題です。

しかし、私自身が戻ってきて実感したように、たつの市は多くの観光資源や魅力を有する、とても潜在力のある土地です。まずは知名度を高め、観光だけでなく居住地としても選択肢に入る市にしたいと考えています。たつの市を「誰もが知っている街」にする、その勝算はあります。

地域をPRする最も大きなパワーは、市民の皆さんの口コミ力だと感じています。先般、Iターン移住者が年々増加しているある町を視察しましたが、移住された方が口コミやSNSで「○○町はいいところだ」と宣伝している効果が非常に大きいとのことでした。たつの市にIターンされた方も、「たつの市が本当に住みやすく、息子夫婦に勧めたところ、気に入って移住を決めたんですよ」と話してくださいました。

「たつの市に生まれてよかった」「たつの市に住んでよかった」という口コミに勝るPR効果はありません。市議会議員として、まずは女性目線で、全ての方に優しい街づくりや、子供たちが誇りに思える故郷づくりを行い、多くの方にそう思っていただける市をつくることが使命だと感じています。

「口コミ」は女性や若者が得意です。無名だった「和田みな」を市議会に押し上げてくださった女性や若い方の口コミ力を活かし、次は、たつの市を人気のある街に押し上げていきたいと思っています。

たつの市市長

山本 実 氏より

たつの市では、安心して子育てができる環境を実現するため、家庭はもとより地域全体での子育てを支援し、子供たちが心身ともに健やかに成長できるまちづくりを目指しています。 子供たちの未来のためにますます充実した子育て支援が実現できるよう、和田議員ならではのしなやかな政治姿勢で、存分に実力を発揮されますことを期待いたしております。 これからも子育て施策をはじめ、幅広い分野におきまして、ますますのご活躍をご祈念申し上げます。


たつの市議会議長

角田 勝 氏より

たつの市議会では、「市民にやさしいまちづくり」の実現に向け取り組んでおります。また、女性議員が活動しやすい環境づくりを目指しております。 たつの市議会に合併後の選挙で初の女性議員として誕生した和田さんには、多様化する市民の声に耳を傾け、女性目線での福祉の充実など「快適実感都市たつの」の実現を目指し努力していただいております。 共に、たつの市民のために頑張りましょう。