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《本記事のポイント》

  • 自民党議員の「LGBT生産性ない」主張に抗議相次ぐ
  • 「性の違和感」の背景にあるのは転生輪廻?
  • 性に違和感があるのにも、現在の性に生まれたのにも、理由がある

自民党の杉田水脈衆院議員が雑誌寄稿で、LGBTなどの性的マイノリティーに関して「子どもを作らない、つまり生産性がない」といった主張をしたことについて27日、当事者などが都内の自民党本部前で抗議活動を行った。

その他ネット上でも、同議員の主張を批判する声が相次いでいる。

「LGBTをどう受け止めるか」については、日本国内でも意見は分かれている。しかし、その答えを出す前に「そもそもなぜ、LGBTという人々が存在するのか」という点を、考えるべきだろう。

問題を解くカギは転生輪廻?

この問いは、「DNAが性別を決定づける」という考え方だけでは説明できない。世界の宗教で伝えられる"魂"の存在こそが、LGBTを理解するカギとなる。

人間の本質は魂であり、永遠の生命を持って、この世とあの世を何度も転生輪廻しているとしたら――。時代や環境、そして性別までも変えて生まれてくるなら、心と体の性が違ったり、同性を好きになったりする理由も納得できるのではないだろうか。

幸福の科学の霊査によると、複数の生まれ変わりの中で男性に生まれたことが多ければ男性の意識を、女性で生まれたことが多いと女性の意識を持つことが多いことが、分かっている。

性別は、その転生で学びたいことや果たしたい使命によって、自分で選んでくることが多い。人は転生の過程でさまざまな経験を積むことで、魂を磨いているのだ。

ある自分の性に違和感を覚えている女子大学生は、この霊的真実を知り、納得したという。本誌2018年8月号の取材に、以下のように語っている。

「体が女性なのに心が男性という感覚が本当につらく、家族や友人にも言えず希望が見えませんでした。女子の集団が苦手で、中学校から不登校にもなってしまって。でも、"人間の本質は魂"という考え方を知って、私の中には男性の魂が存在すると確信し、初めて納得できました。そして、この霊的人生観を学んだことで、女性の魂も私の中にいると感じるようになったんです。今は性別にとらわれるような意識は薄まり、そんな自分を受け入れることができています」

性別の選択も含め全ては魂を磨く修行

性別は自分で選んで生まれてくることが多いが、前世の"カルマ"の刈り取りの観点で性別が決まるケースも存在する。

大川隆法・幸福の科学総裁が、心と体の性の不一致で悩む女性のリーディングを行った際、前々世は明治維新の志士の一人で、過激派として名を馳せたため、前世では"休息"として、あえて女性として生まれたことが判明した。

さらに今世も女性で生まれたほうが有利と判断したものの、性別への違和感が抑えきれなかったという。

本人の意にそぐわない性別に生まれることがあっても、その性別で人生修行を送るようにという「神仕組み」と言える。

前出の女子大学生は、こう話してくれた。

「LGBTの人はつらさを乗り越えようと肉体を変えたり、権利のために訴えを続けたりしている方も多いと思います。それも必要なことかもしれませんが、体や環境を変えるだけでは、過去までは変えられません。私も以前は、自分の苦しみにばかり目を向けていました。

でも『この性別で生まれてきたことも、必ず意味があるはず』と思えるようになったら、周囲から与えられていることに目が行くようになり、今は生きていてよかったと心から感じています。今後は同じ苦しみを持つ方に霊的真実を伝え、前向きになっていただけるような活動をしたいです」

現在の性に違和感があるのには、しっかりした理由がある。しかし、現在の性で生まれて来たことにもまた、しっかりした理由がある。LGBTは、この二つの面で理解することができるのではないだろうか。

※本欄は本誌2018年8月号記事「知っておきたい LGBT 7つの知識」の一部を編集したものです

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