4月末にベルギーのブリュッセルで行われたウイグル人団体による抗議デモ。

2018年7月号記事

中国共産党の人権弾圧

「投獄され、拷問され、臓器を取られた」

神を信じると「罪」になる国 Part2

大国然として振舞う中国だが、その内実は、過酷な人権弾圧が続く「監獄国家」だ。

先月号に引き続き、その実態に迫る。

(編集部 大塚紘子、長華子、小林真由美)


contents


Part1

人権弾圧の実態 Report

ウイグル人100万人が臓器を奪われる危機?

「新疆ウイグル自治区の大都市、カシュガルを歩くウイグル人は女性と子供ばかりで、男性はほとんどいません。なぜなら収容所に入れられているからです。私の2人の兄弟と、高齢の父親も拘束され、今どこにいるのか、生きているのかも分かりません」

4月に来日し、ウイグルの人権状況について講演した、世界ウイグル会議総裁のドルクン・エイサ氏はこう訴えた。

止まらないウイグル人拘束

2017年春から、100万人以上のウイグル人が何の罪状もなく身柄を拘束され、「再教育キャンプ」に送り込まれていると報じられている(*1)。

(*1)2018年2月5日付米政府系放送「ラジオ・フリー・アジア(RFA)」。

次ページからのポイント

「『再教育』とは名ばかりで、その実態はナチス・ドイツの強制収容所そのもの

法輪功学習者への「臓器狩り」

次のターゲットはウイグル人?