記者会見に臨む釈量子・幸福実現党党首(左)と、森田候補(右)。

古代から「伊予の国」と呼ばれ、栄えてきた愛媛。この地は、日露戦争を勝利に導いた、秋山好古・真之兄弟も輩出した。

最近では、学校法人「加計学園」が新設予定であった獣医学部の誘致先であったとして、注目を浴びている。誘致計画を進めた加戸守行・前愛媛県知事は、参院での審議に参考人として出席し、誘致を推し進めた背景にある人材不足など、地方が抱える切実な問題を訴えた。

「守る」ための3本柱

そんな愛媛から、国防・教育・経済を守ろうと立ち上がったのが、幸福実現党の森田浩二(こうじ)氏だ。

森田氏は19日、愛媛県庁で記者会見を開き、10月に行われる衆院愛媛3区補選に幸福実現党の公認候補として出馬することを表明した。森田氏は、「国民の皆様、地域の皆様の生命と安全を守り、経済を復興させたい」と、政治への思いを語る。

森田氏が掲げる主要政策は、(1)地域や国を守る国防(2)子供や家族を守る教育(3)四国リニアで地域経済を守る、の3つだ。

1.地域や国を守る国防

北朝鮮の核ミサイル・中国の軍事的な脅威から日本を守るべく、憲法9条を改正し、「自分の国は自分で守る」体制をつくる。また、「天然の巨大ドック」と言われる瀬戸内海で、造船技術を生かして護衛艦の建造を行い、国防を強化する。愛媛を国防産業の中心地とすることで、日本経済復興にも寄与する。

2.子供や家庭を守る教育

公立学校の再生などによって、学校教育の質を高め、教育費を軽減する。また、3人以上の子供を持つ家庭に対しては税制優遇を行う。出産・育児への支援強化として、出産育児一時金や第2子以降の児童手当の拡充などを検討。

加えて、子供が親を支えやすくなるよう、相続税、贈与税、および遺留分制度を廃止する。

3.四国リニアで地域経済を守る

過疎化の原因でもある交通の不便さを解消する。超高速リニアを敷設することで、企業誘致、観光客増を実現し、地域の経済を盛り上げる。

会見後、弊誌の取材に対して森田氏は、「住民の皆様にも、政治への不信感が広がっています」と、地域を歩く中での実感を語った。その上で、「政治の目的は、国民一人ひとりの幸福です。出馬させていただくにあたり、改めて、国民の皆様のために何ができるかと、自らに問いなおしました」と心意気を述べる。

信念と誠実さを掲げる森田氏は、2009年に初出馬して以来、一貫して国防の大切さを訴えてきた。国家単位の大きなビジョンとともに、地域経済を活性化させるための具体的な策も示している。

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