クーデターに抗議するデモ隊に向かってスピーチをする、トルコのエルドアン大統領。(8月7日、イスタンブール) 写真:Abaca/アフロ

2016年10月号記事

ニュースのミカタ 2

国際

トルコが反欧米でロシアに接近!?

日本は親日国トルコと独自外交を

アジアとヨーロッパの交差点であり、東西の架け橋として重要な役割を持つトルコ。イスラム圏の中でも特に親日国であり、親近感を持つ日本人も多いのではないでしょうか。

そのトルコで7月、軍の一部によるクーデター未遂事件が起きました。エルドアン政権は、事件に関与したとみられる人物を大量に粛清。軍関係者など約3万5千人が拘束され、公務員約8万人が処分を受けています(8月17日現在)。

エルドアン大統領はクーデター後、最初の訪問先としてロシアのプーチン大統領と会談。両首脳は、2015年にロシア爆撃機がトルコ軍に撃墜されたことで悪化していた関係を修復することで一致しました。

トルコは世界最大の軍事同盟である北大西洋条約機構(NATO)の加盟国。メンバーの欧米諸国は、トルコとロシアの接近に警戒感を強めています。

そもそもなぜ、トルコでクーデターが起きたのでしょうか。