2016年7月号記事

幸福実現党の覚悟

2009年に立党した幸福実現党。 自民党と同じ保守政党と言われるが大きな違いがある。

立党の精神から、それを見ていこう。

(編集部 河本晴恵)


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幸福実現党と他党との違いは、国民一人ひとりの力を信じているという点にある。

それは、「人間は皆、神仏につくられた尊い存在であり、その性質を宿す」という宗教的な人間観を持っているからだ。

人間は、創造性や向上心、思いやりの心といった善なる力を持っている。それを一人ひとりが自由に発揮することで、国は発展する。だからこそ、「自由」を大切にしている。

全員が幸福になるための自由

この「自由」は、一部の人が富を独占して、他の人を切り捨てる自由ではない。

自由な社会であれば、豊かになれるチャンスは誰にでもある。どの会社に勤めてもいいし、自分で会社を立ち上げることもできる。芸術家にでも、政治家にでもなれる。努力次第で、自分の人生を切り拓いていける。

自由の中にあるチャンスの平等。これは人間にとって、とても大切なものだ。というのも、人間には様々な考え方、様々な才能、様々な成長の仕方があるからだ。「幸福だ」と感じる要素も一人ひとり違う。人間がこうした多様な存在である以上、自由が保障されなければ、すべての人が幸福になることはできない。

もちろん、自由を発揮した結果、豊かになる人もいれば、そうなれない人もいるだろう。

そこで重要なのが、二宮尊徳の精神だ。江戸時代に貧しい農家に生まれた尊徳は、苦学して家を立て直し、農村や藩を指導して豊かにした。その尊徳は、勤勉に働いて得た財を大切に使い、それを恵まれない人にも譲ることが人の道だと説いた。自由な経済の中で平等な社会を実現するモデルがここにある。

幸福実現党の政策は、こうした宗教的な人間観や、自由の精神に基づいている。今回は、経済政策に注目したい。

次ページからのポイント

日本人はもっと豊かになれる / 幸福実現党の政策で自民党とここが変わる

規制緩和・自由化で雇用をつくる

増税ではなく、減税を

自立した豊かな老後を