5月30日付の本欄では、新型コロナウィルスの感染拡大により、アメリカで共和党と民主党の政治信条の違いが浮き彫りになっていることを報じました(「 共和党vs.民主党 米大統領選でヒラリー支持の地域、コロナ死亡率がトランプ派の3倍 」)。

その中で、米ニューヨーク・タイムズ紙が、「民主党支持者が多い地域はコロナの死亡率が高い」という統計データに対する反論記事として、共和党議員や共和党を支持する一般市民の声を拾い上げ、共和党の掲げる「自己責任の原則」を無責任だと批判したことにも触れています。

その後、同紙は引き続き「コロナを恐れない保守の声」を集めた寄稿を掲載(6月5日付電子版)。エリザベス・ブルーニッヒという若い女性ジャーナリストによるもので、「死とテキサス その州は恐怖心のなさを誇りに思っているが、どうやってウィルスに打ち克つのか」と、挑戦的な見出しを付けています。

タイトルから分かる通り、保守の地盤であるテキサスに焦点を当てた内容で、現地に住む人々の「生の声」を集めています。

共和党を批判する内容ではありますが、アメリカの保守層が抱く「死生観」を分かりやすく示しているため、本欄で一部紹介します。